就活2018 調査リポート「インターンシップの“採用直結”は賛成? 反対?」

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就活2018 調査リポート「インターンシップの“採用直結”は賛成? 反対?」

 「日経HR Labo」は2016年12月、18年卒業予定の大学生・大学院生の会員を対象に「就職活動に関するアンケート」を実施しました。136人から回答を得ましたので調査結果を紹介します(調査概要は最終ページ)。

 調査結果1と2は「インターンシップ」に関して、結果3は就活を始めていくにあたり「不安に思うこと」、結果4は「採用選考状況」についてです。

インターンシップに関して

 経団連は「採用選考に関する指針」の中で、インターンシップを採用選考活動と結び付けないよう企業に求めています。しかし、非会員企業や外資系企業、IT企業などではインターンシップに参加した学生を選考で優遇したり、内定を出したりするケースも見られます。

 また報道によると、経団連はインターンシップの規定期間の短期化を検討しているようです。これまでは、インターンシップの開催日数を「5日以上」としていましたが、この規定を変更して「1日」から認めるというものです。

 これに対して日本経済新聞社が16年9~10月に、国公私立155大学の学長(理事長)にアンケート調査をしたところ、インターンシップを採用と直結させることについては「反対」が55.5%、インターンシップの下限日数の短縮に対しては「反対」が69.7%でした(16年12月5日付日本経済新聞より)。

 では、実際に就活をする学生たちは、この動きをどのように考えているのでしょうか?

◆調査結果1 インターンシップの採用選考との“直結”は約7割が「賛成」

 「インターンシップを本番の採用選考と直結させることについて、『賛成』ですか? 『反対』ですか?」と質問したところ、「賛成」は68.4%、「反対」は30.1%でした(「未回答」1.5%)。アンケートでは「『採用選考と直結』とは、インターンシップの参加者に対して『内定』またはそれに近い評価をするということ」としました。

 賛成の理由として挙げられたのは、「インターンシップでこそ、その人の仕事における働き方が分かり、人間性も面接だけよりも把握しやすい」「インターンシップの厳しい選考をくぐり抜けて参加する学生もいるので、そういった学生は報われるべき」など、書類や面接による選考に比べてインターンシップは働くときの行動特性が表れるのではないかといった意見や、インターンシップの選考を突破した学生にはメリットがあったほうがいいといった意見などでした。また、中には「(インターンシップと採用選考の“直結”を)初めから明記してくれたほうが、もやもやしなくて分かりやすい」といった意見もありました。

 一方、反対の理由としては「部活動などが忙しく、インターンにあまり行けない人には不利になる」など、学業や部活・サークル、留学などを理由に参加できない学生もいるといった意見が目立ちました。「就職活動が長期化してしまいそう」との意見もありました。

【「賛成」「反対」の理由(一部)】
●賛成
・インターンシップへ参加するにしても、面接や適性検査などの試験を経て参加しているため、学生側としては、採用と直結していると言われても仕方がないことなのかなと思います。
・インターンシップでこそ、その人の仕事における働き方が分かり、人間性も面接だけよりも把握しやすいからです。
・早期から興味を持っている、またはインターネットから得られる情報以外のことも知ろうとする意欲がある学生のほうが、入社後も意欲的に働くことができるのではないかと思うため。
・賛成ですが、採用枠は一部にとどめておくべき。インターンシップを行うことで企業は筆記や面接では分からないありのままの学生を知ることができ、企業と学生の採用のミスマッチを防ぐこともできると考えます。また、学生側にも選考の機会が増えるため、企業と学生の双方に都合が良いと思います。ただ、学業や留学などでどうしても参加できない場合もあるため、枠は限定しておくべきです。
・面接ように「一発勝負」にならないから。
・初めから明記してくれたほうが、もやもやしなくて分かりやすい。

●反対
・インターンシップはあくまで職業体験の場であり、選考の場となるのは、本旨からズレていると考えるため。
・インターンシップに参加したくても行けなかった人(留学、選考漏れ)への考慮がみられないように感じるため。
・インターンシップに参加する目的が、仕事を理解することよりも早く内定をもらうことになるため。学生側はインターンシップに追われて混乱しそうであり、企業側は採用につなげることを優先し、本来の趣旨から離れてしまうと思う。
・秋インターンシップなど、学校がある時期にインターンシップを開催する企業が増えているように感じる。そこで評価されてしまうと授業を休んで参加せざるを得なくなり、就活時期を後ろにずらした意味がなくなってしまうと考えるから。
・就職活動が長期化してしまうから。

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