「怒り」のコントロールでキャリアアップ!【2】「怒り」は第二次感情~本来わかってほしい感情がある

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「怒り」のコントロールでキャリアアップ!【2】「怒り」は第二次感情~本来わかってほしい感情がある

 ちょっとしたことで一喜一憂しがちな日常生活。自らの怒り、イライラに対処する術「アンガーマネジメント」の基本を学べば、後悔しない日々を過ごせるはずです。また、仕事でイライラしたことが起こってもうまく対処できれば、スムーズに進めることができ、キャリアアップにもつながるでしょう。
 この分野の専門家である戸田久実さん(一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 理事)にアンガーマネジメントのイロハについて、分かりやすく解説していただきます。
 第2回は、怒りの裏側にある本来わかってほしいネガティブな感情についてです。
(文/戸田 久実 ※プロフィールは文末)

怒りの裏側にはネガティブな感情が潜んでいる

 前回(第1回)は、アンガーマネジメントとは何かについてお伝えしました。怒りと上手に付き合えるようになるためには、まず「怒り」について理解する必要があります。しかし、怒りは身近な感情でありながら、実はちゃんと理解していない方が多いと感じています。

 怒りは感情表現のひとつであり、「これはおかしい」「許せない」というような思いを訴えるときに怒りをもって伝えることもありますし、また自分の思い通りにならなかったときに抱く感情でもあります。

 さらに、怒りは第二次感情とも言われています。怒りの裏側には、悲しい、つらい、寂しい、心配、困惑……といったネガティブな感情、第一次感情が潜んでいます。怒りはエネルギーが強い感情ゆえ、第一次感情に気づかずにいることが多いのです。

30代前半のAさん、人事評価が期待外れの結果……

 ある企業の研修で、30代前半の男性Aさんから相談された事例です。「上司との面談で、つい感情的にキレてしまった。あの時、どうすればよかったのか……」という内容でした。

 Aさんいわく、今期はいい評価をもらえるだろうと期待していたら、なんと上司からつきつけられた評価は期待していた評価よりもかなり低い。「なんで?!」と頭が真っ白になり、つい「なんで私がこんな評価なんですか?! おかしいですよね?!」と感情的に言ってしまったとのこと。それに対して上司も「私の評価に何か文句があるのか?!」と言い返してきて、その場の雰囲気が後味の悪いものになってしまったそうです。

 そのときのAさんの第一次感情を聞いてみると、「今期はかなり頑張ったのに、期待していた評価が得られず、なんだか悲しかった。そして、どうしてこの評価なのだろうか……という困惑もあった」と話してくれました。

 あのとき怒りに振り回されず、「私は今期、○○○の結果を出しました。それを評価していただけるのではと期待していました。そのため、正直なところ、なぜこの評価なのだろうかと困惑しています。できれば この評価の理由を教えていただけますでしょうか」と伝えれば良かった、と振り返っていました。

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