「怒り」のコントロールでキャリアアップ!【3】怒る・怒らないの境界線を明確にしよう

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「怒り」のコントロールでキャリアアップ!【3】怒る・怒らないの境界線を明確にしよう

怒りの境界線を三重丸で考える

 人と関わる際は、自分にとってどこまでがOKで、どこからがNGなのか、「怒る」「怒らない」の境界線はどこなのかをはっきりさせるために、次の三重丸(上記の図)で考えてみましょう。

(1)自分の「べき」と同じ
(2)自分の「べき」とは少し違うが許容範囲
(3)自分と違う。許容できない

 つまり、「怒る」「怒らない」の境界線は(2)と(3)の間の境界線です。(1)のみではなく、(2)の「少し違うけど、まぁいいかな」と思える範囲も設け、これらの境界線を具体的に伝えましょう。

 たとえば、「提出物の期限は守るべき」の場合、下記のように具体的に伝えておくということです。
(1)は期限の日時以内に提出する
(2)間に合わない場合はせめて前日までに相談する
(3)相談もなく期限を過ぎた

 さらに、この(2)と(3)の間の境界線を、自分の機嫌によってぶらさないことも重要です。機嫌がいいときは(1)、(2)の範囲が広がり、機嫌が悪いときは狭くなるということがないようにしましょう。

 機嫌がいいときと悪いときで怒る基準が違う場合、相手は戸惑います。何を守ってほしいのかが伝わらず、「機嫌が悪いから怒られた」と思われてしまうでしょう。

 自分の「べき」を洗い出し、境界線を明確にすることもアンガーマネジメントでは重要な取り組みなのです。

※第4回は2017年8月下旬に掲載予定。


■戸田久実さんのプロフィール
アドット・コミュニケーション株式会社 代表取締役、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事
立教大学卒業後、大手企業勤務を経て研修講師に。2008年にアドット・コミュニケーション株式会社を設立。金融、製薬、総合商社など大手民間企業、官公庁などで「伝わるコミュニケーション」をテーマに研修や講演を実施。対象は新入社員から管理職までと幅広く、講師歴は26年、これまでの指導人数は10万人以上。主な著書に『アンガーマネジメント怒らない伝え方』『アドラー流たった1分で伝わる言い方』『苦手意識がなくなる会話術』など。
◎アドット・コミュニケーション株式会社
http://www.adot-com.co.jp/

【バックナンバー】

【1】アンガーマネジメントとは~まずは6秒ルールから
【2】「怒り」は第二次感情~本来わかってほしい感情がある

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