レーシングカー「F1」製作が課題? ニチケイ(日大経済学部)進学者がワクワクする新たな取り組みとは

News

レーシングカー「F1」製作が課題? ニチケイ(日大経済学部)進学者がワクワクする新たな取り組みとは
ミニチュアの「F1」カー(写真)をデザイン・製造し、全国大会や世界大会のタイムトライアルで競う

 日本大学経済学部(ニチケイ)は理工学部、芸術学部と連携して、2018年4月に3学部に進学する高校生向けに新たな「入学前課題」を始めます。井尻直彦・経済学部長は「従来の入学前課題や高大連携教育とはまったく異なる、生徒にワクワク感を提供できるプログラム」と自信を見せます。いったいどのようなプログラムなのでしょうか、話を聞きました。

世界有数のSTEM教育プログラム

――プログラムの内容を教えてください。

 経済と理工、芸術の3学部に本学の付属高校から入学する内部進学者を対象に、今秋から「F1 in Schools」教育プログラムを導入します。これは世界有数のSTEM(Science、Technology、Engineering 、Mathematics)教育プログラムで、1999年に英国で始まり、これまで世界40カ国以上で、9~19歳の約2300万人の児童・生徒が参加しています。日本では英国本部と契約したNPO法人「STEM PLUS JAPAN」が2015年から運営しており、現在、国内では福井工業大学附属福井高校が参加しています。

 プログラムは数人でチームを組んで、全長20センチメートル程度のミニチュアの「F1」カーをデザイン・製造し、全国大会や世界大会のタイムトライアルで競うことなどを通じて、グローバルスキルやビジネススキルを身に付けるというものです。入学前教育として高校卒業前の12月頃から取り組んでもらい、大学1年の秋頃までプログラムは続くので、高校から大学へスムーズに移行させる「高大連携教育」の一環とも言えます。
※NPO法人「STEM PLUS JAPAN」 http://f1inschools.jp/

――ミニチュアカーのデザイン、製造ですか……?

 製造は3DCAD(コンピューターによる設計)を使い、樹脂製ブロック(塊)からボディーを削り出すところから始めます。見た目の良さだけでなく、より速いマシンを製作するには物理学や空気力学の知識を使いながら科学的根拠を基にデザインする必要があります。

 エネルギーは炭酸ガスです。車体の後ろに小さなタンクを取り付けて発射装置で走り出すと、20メートルを1.2~1.3秒ぐらいで走り抜けます。車体は小さいのですが、空気抵抗によって差が生まれるため、デザインや車体重量などは大事になってきます。

 また、それぞれのチームにはスポンサーがつきます。事業計画を立てて、自分たちのチームのキャラクターや特徴、戦略を決めて人に説明し、賛同してくれる人たちを探さなくてはなりません。スポンサーは会社ロゴなどをマシンに貼ることができるなど、実際のF1と同じビジネスモデルです。

 企業を説得してお金を引き出す経験は、学生にとって大きなチャレンジとなるでしょう。大会では審査員にプレゼンテーションもするため、プレゼンスキルやマーケティングスキル、チームワーク、リーダーシップなども必要になるのです。

 世界大会は、2017年は9月にマレーシアで開催されました。これは本物の自動車F1シリーズの世界大会がその時期に同国で行われたためで、18年はシンガポールでの開催を予定しています。

あわせて読みたい