留学生の就職活動【8】大学の就職支援 立教大学(2)

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留学生の就職活動【8】大学の就職支援 立教大学(2)

 政府の「留学生30万人計画」などを背景に、海外から日本の大学などへ留学する外国人が増加しており、卒業後は日本で働きたいと希望する留学生も多数います。そんな外国人留学生は、どのように就職活動に取り組んでいるのでしょうか。識者へのインタビューや大学の就職支援の実例を紹介します。

 今回は、立教大学の就職支援の取り組みについて2回に分けて紹介する第2回です。同大学は2024年の創立150周年に向けて国際化をより推進しており、「Rikkyo Global 24」を14年5月に公表しました。これは「自ら考え、行動し、世界とともに生きる新しいグローバルリーダー」を育成し、国際社会に貢献できる大学を目指す国際化ビジョンを実現するための24のプロジェクトの総称です。

 外国人留学生の受け入れの拡大も1つの目標として掲げており、在籍する外国人留学生を増加させること、日本語および日本に関する科目の充実などを具体的な施策として挙げています。お話しいただいたのは、キャリアセンターの市川珠美課長と林良知さんです。

※立教大学の第1回はこちら

17年度から新たに2プログラムを開始

――最近、新たに開始したプログラムはありますか?

 17年度から始めたプログラムとして、1・2年生を対象とした「日本で就職した外国人留学生OB・OGによる体験談」と、4年生向けの東京外国人雇用サービスセンターによる「個人相談」があります。

 日本で就職した外国人留学生OB・OGによる体験談では、6月下旬に3人のOB・OGが来校し、学生時代の過ごし方や日本で働くことなどについて話してくれました。キャリアセンターが話すだけでなく、先輩たちからも伝えてもらうことで、学生が身近に感じ、日本で就職することの大変さを知ってもらうことが狙いでした。しかし、基本的に1~2年生が対象だったこともあり、十数人の学生しか来なかったことが残念です。

 参加した学生に話を聞くと、「授業についていくだけで、毎日が精一杯。その上、アルバイトをしなくてはならず、就活までなかなか意識が向かない」とのこと。留学生たちは日本で就職したい気持ちはあっても、日常的に他に優先すべきことが多く、落ち着かないようです。

 会場からは「1~2年生は何をしたらいいか?」などの質問が挙がり、OB・OGは「まずは授業についていけるようにすること。授業や課外活動を通じて、日本人と交流できる機会を増やすこと」とアドバイスしていました。

 東京外国人雇用サービスセンターと連携した個人相談では、留学生就職支援の専門員が疑問や不安などの個別相談を月に2回ほど開催しています。

――就職支援としてほかには、どのようなものがありますか?

 15年度から開始し、3年目を迎えるプログラムとして11月開催の「外国人留学生 エントリーシート対策講座」、2月開催予定の「シゴト研究会 外国人留学生編」があります。

 シゴト研究会は企業の担当者をお呼びして、「なぜ外国人留学生を採用したいのか」を座談会形式で直接伝えてもらうプログラムです。大手旅行会社の担当者は「決して語学力だけではなく、ヒューマンスキルを日本人と同じように見ています」と語ってくれますし、海外での事業展開に積極的なメーカーの担当者は、語学力を強調されます。学生には、企業によって外国人留学生が見られるポイントが違うということを知ってほしいです。

 また、このプログラムは青山学院大学との共催プログラム。今年は青学大生のほか、さまざまな大学の留学生が70~80人くらい来てくれました。せっかく企業にお越しいただくのですから、学生は多いほうがいいと思いますし、私たちも立教大生のためだけに企業に来てほしいというより、もっと大きな視点で外国人留学生のために役立ってもらえればと考えています。

 さらに、10月には3年生を対象にした「外国人留学生 就職ガイダンス」、12月には「外国人留学生内定者体験談・座談会」なども行っています。

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