外国人留学生の就活リポート【3】Bさん(大学院2年生4~7月活動編)

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外国人留学生の就活リポート【3】Bさん(大学院2年生4~7月活動編)

 海外から日本の大学へ留学し、卒業後に日本の企業で働くことを目指して就職活動をする留学生たち。母国とは異なる就活に対して、戸惑うことなどもあるようです。2018年入社に向けて留学生たちはどのように就活に取り組んだのか、話を聞きました。

 今回は第2回に登場したBさんの続編です。大学院2年生の4月から就活を終えた7月までの活動状況について教えていただきました。

※第2回はこちら→「Bさん(大学院1年生10~3月活動編)」

☆Bさん(女性)のプロフィール

◎中国出身。高校卒業後の2010年9月に来日し、日本語学校で1年半勉強する。2012年4月に日本の大学(国立大学・文系)に入学し、2016年4月に現在の大学院(私立大学大学院・文系)に進学した。

◎志望業界:メーカー(食品、鉄鋼、電機など)、大学職員、商社など
◎内定業界:教育(学校)

◎日本で働きたい主な理由:
1.日本人の仕事への態度や責任感に感心し、自分もその一員として働きたいと感じたため。
2.日本での生活が長く、両親も日本で暮らしているため。中国より日本のほうが住みやすいと感じたことも理由。

☆取り組み状況

◆大学院2年生の4月に取り組んだこと……企業へのES提出が中心。しかし全滅し、志望業界を絞ることに

 4月の企業説明会・セミナーへの参加社数は約15社。20社くらい参加した3月と比べると、数は減ってきました。一方で、エントリーシート(ES)の提出が本格的に始まり、4月中は23社に出したほか、興味のあった大学職員の募集には3校応募しました。

 ESは提出締切日が重なっていることもあり、1日に2~3社出したこともありました。企業はパソコンからWeb-ESでの応募なので、1日に数社分書くこともできますが、大学への応募はすべて手書きだったので、1日1校書くことが限界でした。自分が受けた民間企業の中で手書きだったのは、海運1社だけでした。

 下旬になると、ESの選考結果が分かります。ES提出と同時に筆記試験を受けることも多く、ESと筆記のどちらがダメだったのか分かりませんが、4月中に出した企業はすべて不通過でした。

 この頃は幅広くいろいろな業界を見ていましたが、うまくいかない原因の1つがそこにあると感じていました。そのため、自分の専攻分野に近い大学職員など学校を中心とした教育分野に業界を絞りました。

◆5月に取り組んだこと……大学職員などへ履歴書・ES提出。入社予定のA社の選考を受ける

 5月は大学職員などの履歴書・ES提出が中心でした。ESの締め切りは、民間企業は4月が多く、学校関係は5月というところが多かったです。

 大学職員への応募の履歴書・ESは、「○○大学の弱点は何か?」「私立大学の特徴は何か?」といった教育関連の質問がみられました。また、手書きということもあり、質問数は企業に比べて大学のほうが少ないという印象を受けました。

 ただし手書きの場合、間違えても修正液は使えないので、何度も書き直しました。ある大学は3回も間違えてしまい、気持ちがなえました。

 下旬になると、同じ大学の友人たち(日本人学生、留学生)が内定を獲得し始めて、その姿を見ていると少し焦りを感じました。

 入社予定のA社(教育〈学校〉)の選考があったのは5月。4月に説明会とWebテストを受検、履歴書持参の面談会に参加し、通過後の5月中旬に3(学生)対1(面接担当者)の1次面接がありました。

 就活を通して2回目となる面接であり、かなり緊張しました。質問は自己紹介や志望理由、大学院の研究テーマなどオーソドックスなもの。大学院で教育分野を専攻しているので、自分の得意分野であり、話しやすかったです。

 面接の4日後に合否連絡があり、下旬に2次面接が行われました。面接担当者と1対1の30分程度の個人面接で、厳しい質問はなかったのですが、なんだか怖い雰囲気でした。小学校の教員免許を持っているため、「なぜ小学校の先生にならないのか?」と何度も聞かれたことが印象に残っています。

◆6~7月に取り組んだこと……大学など教育関係の面接やGDなど。内定が出るも、やや悔い残る

 大学など教育関係のESの結果が出始めて、面接やグループディスカッション(GD)などが数回ありました。教育関係のES通過率は70%程度であり、自分に向いているのはこの分野だと確信しました。

 大学職員のGDのテーマは教育に関するものが多く、例えば「国立大学のあり方」「大学が24時間運営したらどうなるか?」といったテーマでした。また、1グループは学生4人程度で、それに対して面接担当者は8人くらいいました。学生1人を2人の担当者で一定時間評価したら、隣の学生の評価に移動し、面接担当者全員が学生1人ひとりをじっくり評価する仕組みでした。このパターンはいくつかの大学で見られたため、大学職員の選考の1つのパターンだと思います。

 A社は5月末に受けた2次面接の結果が6月中旬に出て、下旬に理事長による3次最終面接がありました。面接の冒頭、理事長がESを読み始めたので、こちらは何もせず待つしかなく、時間すると1分程度だったかもしれませんが、シーンとした雰囲気に緊張感が増しました。

 質問はそれほど厳しくなく、30分程度で終了。部屋を出ると人事担当者から「長かったですね」と言われました。予定時間は20分だったそうです。

 下旬、メールで内定(内々定)の連絡があり、同日の午後に電話も受けました。就職先が決まったという安心感や職員の方がやさしいこと、給与が高いということもあり、うれしかったのですが、それほど有名でない学校であることにやや悔いも残りました。

 ただ、この時点で別の大学職員の選考が残っており、下旬にGDや面接、筆記試験を受検しました。合否連絡は1週間後の7月上旬でしたが、結局連絡が来ず、就活を終了しました。

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