外国人留学生の就活リポート【3】Bさん(大学院2年生4~7月活動編)

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外国人留学生の就活リポート【3】Bさん(大学院2年生4~7月活動編)

◆留学生ならではの質問について

 留学生向けの質問は、何か聞かれるだろうと考えて準備はしていましたが、ほとんどされませんでした。1社だけ「卒業後は母国(中国)に帰らないのですか?」「母国(中国)で日本語教師にならないのですか?」と聞かれた程度です。ただし、日本で就職を目指す留学生であれば、「なぜ日本で就職をしたいのか」などは考えておいたほうがいいと思います。

 また、大学3年のときに日本の永住権を取得しており、履歴書・ESの「資格」欄に書いていました。しかし、永住権について質問されることはありませんでした。

◆「SPI」などのWeb・筆記試験について

 WebテストはES提出と同時であることが多く、民間企業はどちらがダメだったのか分かりませんが、結果的に全滅しました。特に留学生は早い時期から「SPI」の勉強を始めたほうがいいです。問題を解けるようになるまでに時間がかかります。

 また、日本人の就活生に話を聞くと、自宅で受検するときは家族や友人たちと一緒に解くことが“普通”のようですが、留学生はそういった援助や知識がなく、自力で解かなくてはなりません。

◆後輩へのアドバイス

①反省点は、大手ばかり見ていたこと
 永住権を持っており、それなりのレベルの大学院に通っているので、就活当初は大手・有名企業に入社できると思っていました。しかし、そういったイメージは捨てたほうがいいです。それは、留学生であろうと、日本人学生であろうと変わらないと思います。

 早い時期に中小企業を受けて、内定(内々定)をもらってから大手企業へ挑戦したり、受ける社数を大手と中堅、中小企業でバランスよくするなど、戦略を決めてから就活に臨んだほうがいいです。内定が出る時期が遅くなった理由の1つは、戦略がなかったためだと思っています。

②自分の専攻に近い仕事であれば、志望動機が作りやすい
 就活が始まる前に先輩から「企業・職種選びと大学の専門分野は関係ない」と言われました。ただ、就活を終えた今、「関係ある」と感じています。自分の専攻分野に近い仕事のほうが、自信を持って企業に伝えることができるし、企業の方向性と自分のやりたいことが合えば、人事担当者が納得する志望動機を作れると思います。

③ダメだと思ったら、早く切り替えたほうがいい
 4月に企業の選考が全滅して、業界を専攻分野に絞りました。そのままズルズルいろいろな企業を受けていたら、なかなか内定が出なかったと思います。

④いろいろな人の意見を聞いたほうがいい
 人材サービスが行っている就活セミナーなどに参加して、いろいろな人の意見を聞いたり、援助を受けたりしたほうがいいです。自分でじっくり考えることは大事ですが、特に留学生は分からない部分や日本人とは考え方が違う部分もあります。自分は他人からの指摘で、自分の強みが見つかったこともありました。

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 以上が、留学生であるBさんの就職活動です。外国人留学生が日本で就職することを目指すのであれば、海外(母国)の就活とは異なる活動スケジュールや日本独特の採用選考などを理解して、しっかり対策していくことが大事でしょう。大学のキャリアセンターの職員の方がよく口にするのが、「留学生は就活のスタートが遅い」ということです。日本の企業は選考時期がほぼ決まっているため、スタートが遅れると、それだけ対策できる期間が短くなります。企業は国籍に関係なく、同じ基準で選考を行っています。留学生が志望企業から内定を獲得するには、就活の進め方や企業が求める資質などを理解し、対応していくことがポイントになってくるでしょう。

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