「就活シェアハウス」ってどんな所? 【2】選ぶときに注意したいことは?

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「就活シェアハウス」ってどんな所? 【2】選ぶときに注意したいことは?

 「就活シェアハウスってあるじゃないですか。あれってどうなんですか?」――。先日、地方の大学に通う学生から質問されました。個人的にも最近よく耳にするなという印象もあり、今回取材をしてみました。

 話をしてくれたのは、就活シェアハウスを運営する地方のミカタ(本社:東京・新宿)の代表の岩本洋樹さんと取締役の佐久間大さん。そして施設を利用している就活生5人です。同社は2012年に就活シェアハウスを始めた“老舗”であり、現在都内で5カ所のシェアハウスを運営しています。

 インタビューの内容を2回に分けて紹介する第2回。岩本さんと佐久間さんに、地方のミカタのシェアハウスの利用状況、就活シェアハウスを選ぶときの注意点などをお聞きました。
※第1回「利用学生が語る 使ってみて分かったこと!」はこちら

年間700~1000人が利用、3~4カ月間の長期利用者も

――御社の就活シェアハウスの概要を教えてください。

岩本さん 現在、都内5カ所で就活生限定のシェアハウスを運営しています。場所は就活で都心へのアクセスが便利な駒込や新中野、十条などです。場所によっても異なりますが、1つのシェアハウス当たり10~30人程度が利用できます。

――年間の利用者数は?

佐久間さん 年間で700~1000人(のべ)くらいです。シェアハウスをオープンした1年目は56人、2年目は280人、3年目は700人と少しずつ増えてきました。ただ、利用者の上限は運営物件の上限とイコール。物件を増やすことは様々なリスクを抱えることにもなるので、これ以上大きくは増やせません。

――シェアハウスの利用条件はあるのですか?

岩本さん 利用できるのは地方から東京に出て来て、就活をする学生だけです。都内の学生は、原則利用できません。利用期間は基本的に1カ月以上ですが、1泊から使えるシェアハウスも一部あります。なかには、3~4カ月間利用する学生もいますね。

――部屋のタイプは?

佐久間さん 個室も一部ありますが、基本的には2段ベッドの2人部屋、4人部屋、6人部屋などです。広いところでは14人部屋もあります。リビングやお風呂、キッチン、洗面所、トイレなどは共有です。

シェアハウスを選ぶときの注意点は?

――シェアハウスを選ぶ時の注意点はありますか?

岩本さん 最近は、就活シェアハウスも増えてきて、いろいろな会社が運営しています。ただし、社会人が主に住んでいて、空いている部屋だけを就活生に貸し出しているというケースもあります。

佐久間さん 学生個人が運営しているようなシェアハウスもありますね。その場合、管理が甘かったりする物件もあるので、注意が必要です。また弊社の場合、部屋は完全男女別ですが、他社のなかには男女同室というシェアハウスもあります。

――サイトをじっくり読めば、避けたいシェアハウスは分かるのでしょうか?

岩本さん 分からないサイトも多いです。利用したことがある友人などから話を聞いて、選んだほうが確実です。

佐久間さん 以前、他社のシェアハウスを使って、怖い思いをしたという女子学生がいました。部屋で男性から襲われそうになったそうです。特に女性の場合は、安全面が担保されていないシェアハウスは避けたほうがいいでしょう。

 しかし、就活シェアハウスの場合、事前に見学するのが難しい。例えば、沖縄の学生がシェアハウス選びのために東京に来るかというと、それはなかなかしないでしょう。基本的には自分の知り合いが利用して、評判を聞いてから選んだほうが安心です。

――門限などはあるのですか?

佐久間さん 門限は特に設けていませんが、シェアハウス内ではお酒、たばこは禁止です。また、夜は静かにするなど最低限のルールは設けています。そして、一番徹底しているのは清潔感。リビングに私物を置かない、お風呂場で自分のシャンプーはちゃんと籠の中に入れるなどです。

全体の4割は口コミによる利用

――シェアハウスを利用するメリットは?

岩本さん 一番大きいのは、滞在費が抑えられることでしょう。私がこの事業を始めたきっかけは、自分自身が京都の大学院に通っているときに、上京のたびに滞在費がかかってしまって、頭を悩ませたためです。地方大学に通う学生が少しでも節約して滞在でき、就活ができればいいと思っています。

 また、事業を始めて気づいたこととして、学生同士で情報交換が密にできることはシェアハウスのメリットです。就活において情報は非常に重要です。

佐久間さん 学生に利用した理由を聞くと、「孤独な時間が多かったため」という答えが意外と多いです。地方の学生は移動時間もそうですけど、上京して就活をする友人が周囲にほとんどいないという中で取り組んでいかなくてはならず、相談する相手も少ない。東京に来てもコーヒーチェーンなどで1人で過ごすことが多く、東京でも地元でも孤独という学生がたくさんいます。

 東京で就職を目指す学生が周囲にいて、話ができることは、就活のモチベーションを保つ意味でも大きいと思います。

――利用者に地域差はありますか?

佐久間さん 新潟や富山など北陸を含む中部エリアの利用者が最も多く、全体の4分の1を占めます。次いで、東北、近畿、九州エリアがそれぞれ20~25%ぐらい。中国・四国と北海道エリアはそれぞれ10%弱です。

――中部エリアの利用者が多い理由は?

岩本さん 利用した先輩から後輩への口コミだと思います。学生に利用のきっかけを聞くと、全体の40%は口コミによるもので、サイト検索は35%弱ですね。

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