学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方【28】「Uターン就職で優良企業を見つけるには」

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学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方【28】「Uターン就職で優良企業を見つけるには」

 学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方の第28回。今回は、大都市の大学から地元に帰るUターン就職で「優良中堅・中小企業」を探す方法について考えてみましょう。
(文/中小企業交流クラブ幹事・作家 三浦紀夫 ※プロフィルはページ下部)

そのエリアだけの就職情報サイトも

 Uターン就職をするためには、地元企業の求人情報を手に入れなければなりません。地方企業の求人情報は、「マイナビ」や「リクナビ」のような大手就職情報サイトにも掲載されていますが、これら全国版のサイト以外に、その地方なりの就職情報サイトがたくさんあります。

 たとえば、民間のサイトをはじめ、地方新聞社が運営するサイトや、中小企業家同友会のサイト(ジョブウェイ)、各地の商工会議所や商工会が運営するサイトなどがあります。 また、公的な就職情報サイトとしては県庁や市役所が運営するサイトや、ある地域をテリトリーとする新卒応援ハローワークのサイトもあります。

 こんな就職情報サイトを探すには、検索エンジンに「○○県 就職情報サイト」と入れて検索すると見つかります。Uターン就職を目指している人は、これらの就職情報サイトにも目を通しておくべきでしょう。

 首都圏や関西の大学に在学しながら故郷の企業に就職したいという場合、インターネットを使って企業の情報を得たり就職情報サイトを見たりする分には、どこにいても情報収集ができます。この点では、地元にいる大学生とのハンデはありません。

 また、都内には各道府県の採用情報を提供するセンターが設けられていますから、ここに足を運べば様々な採用情報が得られます。

狭いからこそ人に聞け

 地元企業の中から優良企業を探すには、その地域の人たちにじかに話を聞くのが最もいい方法です。狙う地域が狭ければ狭いほど、地域の人たちが優良企業の情報を持っています。

 ですから、Uターン就職をしたいと考えている人は、春休みや夏休みのような長期休暇を有効に使いましょう。実家に帰ってできるだけ人に会い、優良企業の情報を集めることが大事です。

 会う人は、同じ大学や高校の先輩、友人、恩師、親戚のおじさんなど。知り合いからどんどん人脈を広げて人に会いましょう。さらには、地元の商工会議所や商工会の経営指導員の方にも話を聞きたいところです。経営指導員の方なら、地元企業の経営者と会っているので、優良企業の情報を把握しているはずです。

地元企業は多様な人材を求めている

 地方銀行に勤務している人たちと話すと、かつては首都圏の大学に進学した人もたくさん応募してきたのに、最近では地元大学の学生しか応募してこないといった不満の声をよく聞きます。

 地方創生が叫ばれているように、人口減少が続く地方の活性化は日本の大きなテーマになっています。地方企業は自らの活力を高めるためにも、地元大学の卒業生ばかりでなくUターンしてくるような卒業生をも求めているのです。

 地元企業の大半は「中堅・中小企業」です。できるだけ人に会い、優良企業を見つけて、あなた自身が地方創生の一翼を担ってみてはいかがでしょう。


[プロフィル]
三浦紀夫(みうら・のりお)
1952年2月、青森市生まれ。作家。明治大学政経学部卒。学生時代から編集制作会社の株式会社コアで仕事をし、卒業後同社に入社。1990年、同社代表取締役に就任。2002年、倒産。2003年、『倒産社長の告白』(草思社)を発表して著作活動を開始。他の著書に『倒産社長、復活列伝』(草思社)、『こうなったら会社はたたみなさい』(東洋経済新報社)等。2012年1月、『就活が変わる!優良中堅企業の見つけ方』(PHP研究所)を発表。新聞、雑誌の連載や講演でも活躍中。中小企業交流クラブ幹事。

【バックナンバー】

【1】はじめに……
【2】業界をよく知っている人に話を聞こう!
【3】中堅・中小企業の“安定性”を見定めるには
【4】就職情報サイトで志望企業を絞るには
【5】説明会では社長との相性を探ろう
【6】企業の成長性を見定めよう!
【7】応募した企業の社長が高齢だったら……
【8】第三者から表彰される企業を見つけよう
【9】志望企業は情報公開に積極的か
【10】中堅・中小の採用は、これからが本番
【11】中堅・中小企業が求める学生とは?
【12】内定が得られないまま年を越しそうなあなたへ
【13】中堅・中小企業には魅力がいっぱい
【14】スタッフや職場に好感が持てる会社を選べ
【15】入社3年後の離職率をどう考えるべきか

【16】ダメな経営者を見分ける方法
【17】経営革新計画を承認された企業に目をつけよう
【18】どんな経営ビジョンを描いているか
【19】B to B企業がねらい目だ
【20】灯台下暗し。キャリアセンターを使おう
【21】「業績がいい企業=優良企業」とは言い切れない
【22】中小企業に絞った就職情報サイトを活用しよう
【23】年齢のハンディを感じたら中堅・中小企業を狙え
【24】若手を育てる企業は社員の定着率が高い
【25】知名度や規模に惑わされず幅広く企業を選ぼう
【26】経営感覚が身に付き、起業の勉強にもなる
【27】中堅・中小企業で伸びる人はどんな人か

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