「人を活かす会社」調査より【1】 新入社員が辞めない!在籍率ランキング

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「人を活かす会社」調査より【1】 新入社員が辞めない!在籍率ランキング

 就職活動をする学生にとって関心の高い項目の1つに会社の「離職率」があります。その背景には、いわゆる「ブラック企業」への脅威があるようです。離職率が高い企業は働く環境が悪いことが多く、学生が離職率の高い企業を避けるのは当然のことといえるでしょう。
 企業の人事・労務制度の充実度を測る「人を活かす会社」調査※では、対象企業に入社3年目までの社員の「在籍率」を聞きました。在籍率の高い会社=離職率の低い会社と考えてください。

在籍率=新卒入社して3年後、何%が残っているか

 「人を活かす会社」調査の回答企業454社の在籍率の平均は89.4%(離職率10.6%)でした。一般的に、入社3年目までの平均在籍率は70%(離職率30%)といわれていますので、この数値は高めといえます。

 在籍率100%の企業は8社ありました。8社のうち、「人を活かす会社」総合ランキングの上位200社に入っている、小型モーター製造販売のマブチモーター(総合ランキング42位)や医薬品・医療機器の製造・販売のMSD(同157位)は、他の調査項目でも高い結果を出しており、在籍率以外にも働き手を活用することに意欲が高い会社といえます。同様に、在籍率99.33%の化学メーカーの信越化学工業(同28位)や電気機器メーカーのブラザー工業(同151位)も、注目すべき企業です。

業界によって離職率は差がある

 厚生労働省「新規学卒就職者の在職期間別離職率の推移」では、2012年3月卒の入社3年後離職率は全体平均32.3%でした。同調査では業界別の離職率を発表しています。離職率が低い業界は、電気・ガス・熱供給・水道業(6.9%)、鉱業、採石業、砂利採取業(10.4%)、製造業(18.6%)など。一方、離職率が高い業界は、宿泊業、飲食サービス業(53.2%)、生活関連サービス業、娯楽業(48.2%)、教育、学習支援業(47.6%)となりました。このように、業界によって離職率は大きく異なります。離職率が高いのは、機械化が進んでいない対人サービスの比率が高い業界に多い傾向があるようです。

 自分が志望する会社の離職率が判明したら、まず全体平均の32.3%と比べてどうか、所属する業界の平均ではどうか、と考えてみてください。志望する会社の離職率が極端に高い場合は、大学のキャリアセンターなど会社の情報を持っているところへ相談して、どんな事情があるのか確認するといいでしょう。

※「人を活かす会社」調査 調査概要
 日本経済新聞社、日経リサーチ、日経HRと共同で企画。企業の人事・労務制度の充実度を点数化し、ビジネスパーソンが重視する度合いに応じて傾斜配分し、ランキングを作成した。前身の調査「働きやすい会社アンケート」を含めると13回目。上場かつ連結従業員数1000人以上の企業とそれらに準じる有力企業の計1654社を対象に、6月から7月にかけてアンケート調査を実施、454社から有効回答を得た。ビジネスパーソン調査はインターネットを通じて約1万1000人を対象に、7月22日~27日にかけて実施した。企業向け設問と対応した計66の設問について重視度をたずね、1223人から回答を得た。

◎ランキングについて詳しくは、「日経キャリアマガジン特別編集 日本の優良企業パーフェクトブック2017年度版」をご覧ください。
https://www.nikkeihr.co.jp/careerm/mook_2017_ranking/index.php

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