「人を活かす会社」調査より【4】 有休が取りやすい! 年次有給休暇取得率の高いランキング

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「人を活かす会社」調査より【4】 有休が取りやすい! 年次有給休暇取得率の高いランキング

 ビジネスパーソン調査の「人を活かす条件」で「非常に重視する」の回答比率が最も高かった項目は、「休暇の取りやすさ」(42.8%)でした。休暇制度はどんな企業にも備わっているものですが、なかなか休みを取れない実態があるからこそ、重視する人が多かったのかもしれません。企業の人事・労務制度の充実度を測る「人を活かす会社」調査※では、対象企業に有給休暇取得率を聞きました。就職活動をする学生にとっては、多くの従業員が有休を取得している、有休の取りやすい会社が分かります。

上位に自動車部品メーカーがそろう

 年次有給休暇取得率の計算式は、「従業員が消化した有給休暇日数÷会社が決めた有給休暇×100」で、割合(%)が高いほど有給休暇(有休)を取りやすい会社になります。厚生労働省の「平成25年就労条件総合調査」の全国平均は47.1%でした。

 「人を活かす会社」調査の回答企業454社の2014年度の全体年次有給休暇取得率は57.4%でした。前述の全国平均に比べると、高い取得率といえます。本調査の結果を業界別に見ると、高かった業界は輸送用機器(80.3%)、運輸・倉庫・電力・ガス(72.1%)。一方、低かった業界は、商業(37.1%)、建設・不動産(40.9%)でした。傾向として、法人(企業)を顧客とする「B to B(Business to Business)」企業が多い業界は有休取得率が高く、私たちの身近な一般消費者を顧客とする「B to C(Business to Consumer)」企業が多い業界は低くなるのかもしれません。

 1位には、自動車やオートバイなどの足回り総合システムメーカー、エフテック(総合ランキング201位以下)がランクインしました(取得率が100%を超えたのは繰越分のため)。6位はアイシン精機(同105位)、7位は豊田自動織機(同78位)というように、自動車部品メーカー3社がトップテン入りしています。また、5位のITサービスのSCSK(同1位)は、トップダウンで大幅な労働時間の削減、有休の取得奨励を行い、働く環境の整備に力を入れながら業績を伸ばしていることで注目を集めています。

就職活動では社員に「利用実態」を聞く

 近年はワークライフバランスの観点からも、休暇の取りやすさが注目されています。ただし休暇制度はあっても、一人当たりの仕事の負担が大きく、自分が休むことで周囲の負担が増えるかもしれないといった遠慮から休暇を取りづらかったり、上司がなかなか休みを取らないなど、社内に休みにくい空気がまん延していて制度が利用されていないのであれば意味がありません。

 就職活動においては、実際に働いている社員に制度の「利用実態」を確認しましょう。制度の有無は会社案内や会社ホームページなどに書いてありますから、どの時期にどの程度の休みを取ることができるのか、また、全社平均が分かっている場合は、「御社の平均は○%だそうですが、○○さんの所属されている部署も同程度でしょうか?」など、突っ込んだ質問をしてもよいでしょう。部署によって大きな差がある場合もあります。


※「人を活かす会社」調査 調査概要

日本経済新聞社、日経リサーチ、日経HRと共同で企画。企業の人事・労務制度の充実度を点数化し、ビジネスパーソンが重視する度合いに応じて傾斜配分し、ランキングを作成した。前身の調査「働きやすい会社アンケート」を含めると13回目。上場かつ連結従業員数1000人以上の企業とそれらに準じる有力企業の計1654社を対象に、6月から7月にかけてアンケート調査を実施、454社から有効回答を得た。ビジネスパーソン調査はインターネットを通じて約1万1000人を対象に、7月22日~27日にかけて実施した。企業向け設問と対応した計66の設問について重視度をたずね、1223人から回答を得た。

詳しくは、「日経キャリアマガジン特別編集 日本の優良企業パーフェクトブック2017年度版」をご覧ください。
https://www.nikkeihr.co.jp/careerm/mook_2017_ranking/index.php

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