「人を活かす会社」調査より【6】 イクメンが多い!育児休業制度利用実績ランキング(男性)

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「人を活かす会社」調査より【6】 イクメンが多い!育児休業制度利用実績ランキング(男性)

企業の人事・労務制度の充実度を測る「人を活かす会社」調査※では、対象企業に育児休業制度を利用した男性社員の人数、連続平均取得日数、比率を聞きました。育児休業制度(育休)というと、女性社員の利用実績が注目される傾向にありますが、少子化対策やワークライフ・バランスの観点からも、男性も女性も同じように育休を利用できる環境づくりが必要です。就職活動をする学生にとっては、男性社員の育休取得実績人数が多い、比較的「進んだ」会社が分かります。

男性社員の育休利用人数の平均は10.7人

 「人を活かす会社」調査の回答企業454社の結果をみると、2015年度の男性社員の育休利用人数の平均は10.7人、連続平均取得日数は49.4日でした。女性社員は107.6人、359.8日ですので、まだまだ男女の利用実績に大きな開きがあり、かつ各社の取り組み姿勢によって差が出やすい項目といえます。

 ランキングのトップ3を見ると、1位は神戸製鋼所(総合ランキング201位以下)、2位は旭化成(同171位)、3位はシャープ(同138位)で、いずれも年間の利用人数は150人を超えています。ただし、利用人数は従業員数が増えると自然に増えるので、同時に社員全体から見た利用実績の比率もチェックしておきましょう。

 また、実際に利用するときのことをイメージすると、だいたいどれくらいの日数を取得しているのかという点も気になります。9位の日本郵便は、育休制度を利用した男性比率では0.04%と低いものの、日数では121日とトップ10の中で最長。取得した人はじっくりと育児に取り組むことができるようです。多くの男性社員に広く浅く浸透させるか、取得人数が少なく狭いながらも深い利用を促すか、各社の姿勢が表れるところでしょう。

就職活動では利用実績をさらに詳しくチェック

 厚生労働省「平成25年度雇用均等基本調査」によると、育休の取得率は男性2.03%、女性83.0%でした。育休を取得する男性はまだまだ少ないのが現状です。子育てしやすい社会の実現に向けて、政府は2020年までに男性の育児休業取得率を13%に引き上げる目標を定めました。多様な働き方の流れを受けて、男性の育休取得は広がっていくでしょう。

 就職活動においては、それぞれの会社の育休の利用実績を確認することが大切です。女子学生にとっても、育休を取得している男性社員が多いということは、子供がいれば男女関係なく、普通に利用できる制度として存在し、取得のハードルが低いことが想像できます。人数、平均的な取得日数、復帰後の仕事ぶりなどを聞いて、その会社の「男性社員の育休取得に対する考え方」をイメージしましょう。イクメン、イクボス(部下の育児を理解し配慮する上司)が多い会社は、働きやすさにつながります。


※「人を活かす会社」調査 調査概要

日本経済新聞社、日経リサーチ、日経HRと共同で企画。企業の人事・労務制度の充実度を点数化し、ビジネスパーソンが重視する度合いに応じて傾斜配分し、ランキングを作成した。前身の調査「働きやすい会社アンケート」を含めると13回目。上場かつ連結従業員数1000人以上の企業とそれらに準じる有力企業の計1654社を対象に、6月から7月にかけてアンケート調査を実施、454社から有効回答を得た。ビジネスパーソン調査はインターネットを通じて約1万1000人を対象に、7月22日~27日にかけて実施した。企業向け設問と対応した計66の設問について重視度をたずね、1223人から回答を得た。

詳しくは、「日経キャリアマガジン特別編集 日本の優良企業パーフェクトブック2017年度版」をご覧ください。
https://www.nikkeihr.co.jp/careerm/mook_2017_ranking/index.php

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