2017年新卒、メーカー志望の女子学生にとっては幸運?

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2017年新卒、メーカー志望の女子学生にとっては幸運?

 2016年4月から女性活躍推進法(※)が施行されることなどもあり、女性の働き方に注目が集まっています。またリクルートワークス研究所の調査によると、2017年春入社の新卒採用においては、女性比率を高める業界が多いようです。同研究所が15年12月に発表した「ワークス採用見通し調査(新卒:17年卒)」の調査結果を紹介します。これからの業界・企業研究の参考にしてみてください。

※女性活躍推進法……正式名称は「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」。女性の登用を促すため、官庁や自治体、企業に管理職の女性比率や男女の労働時間について課題を分析させて、数値目標などを公表するよう義務づけるもの。労働者301人以上の企業が対象。

大手ほど女子学生の採用数を増加

 「ワークス採用見通し調査(新卒:17年卒)」は、リクルートワークス研究所が15年10~11月に全国の民間企業を対象に調査し、回答のあった4794社の結果をまとめたもの。 同調査によると、「17年卒対象の新卒採用において、女性比率を前年より高める」と回答した企業は全体で14.1%ありました。従業員数の企業規模別でみると、「1000人未満」の企業は11.6%、「1000人以上」の企業は20.8%となり、大手企業ほど女子学生の採用数を増やす傾向にあるようです。

 また業種別では、最も割合が高かったのは「証券」で29.7%(※ただし回答社数が少ないため参考値)。次いで、「機械・プラント・エンジニアリング」と「自動車・鉄道」が28.0%、「鉄鋼・非鉄金属・金属」が19.5%、「半導体・電子・電気部品」が19.3%などの業界が続きました。製造業を中心に女性比率を高める企業が多いという結果になりました。

 製造業はもともと、女性社員の比率がそれほど高くない業界。総務省の労働力調査によると、就業者に占める女性の割合は約3割(14年)です。国内各社が女性社員の活躍を目指す流れの中で、新入社員から女性社員を増やそうとする表れと考えられるでしょう。以下は、「ワークス採用見通し調査」から一部抜粋したものです。

【業種別 女性比率を前年より高める企業の割合(一部抜粋)】

●鉄鋼・非鉄金属・金属/19.5%
●機械・プラント・エンジニアリング/28.0%
●半導体・電子・電気部品/19.3%
●自動車・鉄道/28.0%
●精密機械器具/14.8%
●卸売業/15.4%
●小売業/16.6%
●証券/29.7%
●情報通信業 /19.1%
●飲食サービス業/18.4%
 ※詳しくはリクルートワークス研究所のホームページを参考に。
  http://www.works-i.com/

職場環境を調べることも大事

 採用数を増やす傾向は、女子学生にとって“追い風”ですが、忘れないでほしくないこともあります。それは、女子の採用数を増やすからといって、企業は採用レベルを落としてまで採るということはほとんどないということです。企業は採用人数を充足させること(「数」重視)より、「質」を重視した採用を続けており、優秀な人材なら採用するという方針は従来と変わりません。

 また、採用人数だけにとらわれず、業界・企業研究を通じて「女性が働きやすい職場か」「制度が整っており、活用された実績があるか」などについても調べることも大切です。下記などを参考にしてみてください。

◎『日本の優良企業パーフェクトブック 2017年度版』
 http://www.nikkeihr.co.jp/careerm/mook_2017_ranking/index.php
 掲載ランキングの1つ、「人を活かす会社調査ランキング」は、「育児・介護」や「ダイバーシティー経営」に優れた企業をランキング形式で紹介。また「女性が長く働く!」「女性リーダー輩出!」といった項目でのランキングも掲載しています。

◎日本経済団体連合会「女性の役員・管理職登用に関する自主行動計画」
 http://www.keidanren.or.jp/policy/woman/actionplan.html
 会員企業の女性の役員・管理職登用に関する自主行動計画を掲載しています。

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