「怒り」のコントロールでキャリアアップ!【1】アンガーマネジメントとは~まずは6秒ルールから

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「怒り」のコントロールでキャリアアップ!【1】アンガーマネジメントとは~まずは6秒ルールから

 ちょっとしたことで一喜一憂しがちな日常生活。自らの怒り、イライラに対処する術「アンガーマネジメント」の基本を学べば、後悔しない日々を過ごせるはずです。また、仕事でイライラしたことが起こってもうまく対処できれば、スムーズに進めることができ、キャリアアップにもつながるでしょう。
 この分野の専門家である戸田久実さん(一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 理事)にアンガーマネジメントのイロハについて、分かりやすく解説していただきます。
 第1回は、怒りの「6秒ルール」とその怒りをやり過ごす方法などについてです。
(文/戸田 久実 ※プロフィールは文末)

「怒り」は自然な感情、我慢せずに感じてもいい

 アンガーマネジメントをご存知ですか? アンガーは「怒り」を意味しますが、「怒ってはいけない・我慢しなさい」というわけではありません。怒りは人間にとって自然な感情であり、感じてもいいのです。

 アンガーマネジメントは、「怒る必要のあるときには適切な怒り方ができ、怒らなくてもいいことには怒らないで済むようになる」ことを目指します。つまり「怒り」とうまく付き合えるようになるための心理教育・心理トレーニングのことです。

 私は20数年間、講師業に携わり、主にアサーティブコミュニケーション(※自他尊重型のコミュニケーションのこと)、アンガーマネジメント、アドラー心理学の理論や手法を軸にして、「伝わるコミュニケーション」をテーマに約10万人以上の方々に研修・講演を実施しています。ここ数年、研修や講演の場で「怒り」について様々な相談を受けることが多くなりました。

 「つい感情的になり、人間関係がこじれてしまった」
 「パワハラにならないよう、どう部下を叱ったらいい?」
 「職場では冷静さが求められるがイライラする。どうしたらいい?」など。

 このように、怒りをどう扱ったらいいか、どう表現したらいいか、価値観の相違から生じる怒りにどう対応したらいいかなどの悩みをお持ちの皆さんにおすすめしたいのが、アンガーマネジメントです。

怒りに任せた行動をしないようになろう

 心理トレーニングと言われている通り、怒りをうまく扱えるようになるための取り組みがあります。ただし、まずお伝えしたいのは「怒りに任せた行動をしないようになろう」ということです。

 「怒り」は他の感情よりも強いエネルギーを持つため、自分自身が振り回されてしまうことがあります。「ついカッとなって……」という言葉を耳にすることがあるでしょう。カッとなって暴言を吐く、感情的に怒鳴る、暴力を振るう、モノに八つ当たりをするといった衝動的な行動は、相手を傷つけるだけではなく、自分自身にも後悔や罪悪感が残ったり、人間関係が壊れたりということにもなりかねません。

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