【“食わず嫌い”注意】営業職にも目を向けよう【1】 ~営業職のイメージって?~

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【“食わず嫌い”注意】営業職にも目を向けよう【1】 ~営業職のイメージって?~

 文系就職する学生の多くが最初に配属されるという営業職。「ノルマがきつそう」「具体的な仕事のイメージがわかない」「内気な自分に向いているかどうか」……という不安を抱えている人も多いかもしれませんね。でも、きちんと調べずにイメージだけで敬遠してしまっていませんか? 「性格の向き・不向きはあるの?」「面白さややりがいって、何だろう」。この記事が、営業職の本質を理解するきっかけになれば嬉しいです。
(文/ライター 永嶋信晴 ※プロフィールは原稿末尾)

はじめに

 はじめまして。私は大学卒業後、地方銀行に約10年間勤務し、内部事務を2年、営業係を4年、融資係を4年ほど経験しました。住宅地域の店舗では個人営業、都心の店舗では法人営業を担当しましたが、こだわりを持って取り組んだのが、新規顧客の開拓です。その後、大企業に比べブランドで苦戦する中小企業を応援しようと、営業代行会社を作り独立。トータルで30年近く、さまざまな業界の営業に取り組んできました。

 この連載では、営業職の特徴ややりがいを理解し、たくさんの人に前向きに志望してもらえるような内容をお伝えしたいと思います。

1.「営業職はソルジャー」のイメージが先行していませんか?

 営業職は、事務職と比べ求人件数が多いものの、人気度はそれに比例していない印象を受けます。最近はネット上で、「営業マン」=「ソルジャー」というネガティブな書き込みも目にします。泥臭く、割に合わないイメージの営業が、一生の仕事になるのはたまらないと、事務職を志望する就活生もいるのではないでしょうか。事実、ある調査によれば、大学生の9割近くが、営業職を「やりたくない」と回答したそうです。

 ただ、どの企業経営者に話を聞いても、営業職に否定的な見解を示す人はいません。営業職を敬遠する学生たちに理由を尋ねても、「自分に営業ができるかどうか不安」「人に頭を下げたくない」「ノルマに追われて大変そう」など、曖昧な答えしか返って来ないのです。

 確かに世の中には、営業職を大量採用してこき使い、大量離職を生み出すブラック企業が存在します。しかし、それは会社の経営自体に問題があり、こうした会社では、事務職で採用されても同じような扱いを受けるケースがほとんどです。多くの就活生は営業職を経験したことがなく、食わず嫌いで敬遠している傾向があるのではないでしょうか。

2.民間企業では、営業を経験しないで定年を迎える人は少ない

 たとえ事務職で採用されても、営業をまったく経験しないまま定年を迎える人は少ないと言われているのをご存じですか? 一例を挙げると、学生時代から法律の勉強をして宅建や行政書士の資格などを取得し、それらを生かして企業の法務部へ就職した人がいました。入社後も、仕事を続けながら資格の勉強を続け、司法書士の資格を取得したそうです。ところが、会社の業績が悪化して部が縮小され、その人は、30歳代の後半で支店の営業職に異動になってしまいました。生まれて初めての営業職で、しかも営業の先輩は皆年下ばかり。営業成績が上がらずに、半年後、資格を生かして独立する道を選択したそうです。しかし、ゼロから新規顧客を開拓するのは、営業のベテランでも苦戦を強いられます。結局、外回りすらできないまま、開業1年ほどで廃業を余儀なくされました。

 上記の事例は決して珍しいことではなく、一般企業では、事務職や技術職から営業職に異動することが普通に行われています。しかし、企業の人事方針が数年単位で変更することはよくあること。企業で働く以上、社員には、どの部署でも働く覚悟が求められるのです。

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