内定学生に聞く 就活“必勝”ノウハウ【1】

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内定学生に聞く 就活“必勝”ノウハウ【1】

 2016年度(16年春入社)の就職活動は、経団連が打ち出したスケジュール繰り下げの影響で長期化・混戦化。「選考」解禁前にインターンシップなどの実施で学生との接点を確保しようとする企業も増え、就活の成功は、これまでにも増して「集めた情報の質と量」に左右されるようになりました。スケジュールについては見直しが決まりましたが、この傾向は今後も継続する様相。ここでは「情報を制して就活を制す」ためのノウハウを紹介します。

第1回 「新聞の電子版で情報の集め方を差別化」

私立大学大学院 薬学研究科
製薬メーカー内定
W.Oさん(女性)

――16年度の就職活動は、従来に比べスケジュールが約3カ月後ろ倒しになるなど大変でしたね。振り返っていかがですか。

 スケジュール変更の目的は「学業に落ち着いて取り組んでもらうため」とニュースなどで報じられていましたが、まず不安に感じたのは「研究との両立」でした。理系学生の場合、5月以降の実験が本格化する時期と、就職活動が重なってしまって……。私は担当教授に相談し、実験を前倒しで進めることで何とか対応できましたが、研究内容によってはそうした調整が難しく、苦労している人も多かったです。

 ただ「企業の情報収集」という面ではメリットになった部分もあったんですよ。本命の大手企業の選考解禁が8月だったのに対し、中小企業の採用活動が先行する状況になりました。初めは「応募数が増えて企業研究が大変……」とネガティブに考えていたのですが、いろいろな企業を見たことで視野が広がり、結果的には、取り組みたい仕事のイメージや志望業界への理解が深まったと思います。

――企業研究はどのように進めましたか。

 初めは手探りでしたが、振り返って実感するのは「情報の集め方を差別化すること」の大切さです。私は製薬業界を志望していたのですが、多くの企業が「患者への貢献」といった理念を掲げていて、会社案内や公式ウェブサイトを眺めるだけでは違いがはっきりしませんでした。採用担当者にアピールするには、志望理由などを「自分の言葉」で伝える必要があります。かといって、無理に「他の学生と違うことを言おう」としても、きっと見破られてしまう。インターンシップなどに参加したり、自分なりに企業の情報を集めたりするうちに、実感をこめて語れるようになっていった気がします。

――情報収集で役立ったツールについて教えてください。

 就活を意識するまではあまり馴染みがなかったのですが、「新聞」は武器になりました。もともと両親が購読していた日本経済新聞を読んでみたら、志望業界の動きや企業の新事業についての記事など、欲しかった情報がたくさん! 特に「日経電子版」は最大限に活用しましたね。

 便利なのは「Myニュース」機能。関心のあるトピックを「キーワード」登録しておくと、必要なニュースを逃さずにキャッチできます。私は「製薬」や「医療」のキーワードで、業界全体の課題や展望を押さえていました。例えば異業種との連携など、関心を持っていなければ見逃してしまいそうな記事も、志望企業名で記事検索すると効率的に拾うことができました。面接に臨む前には、その企業のなるべく新しいニュースをチェックし、意見や質問したいことをまとめておくよう心掛けましたね。「新鮮なネタ」を使うことで、企業への関心度の高さが伝わると思います。

 また、医療・製薬業界は専門のウェブメディアや業界紙も多いので、参考にしました。メールマガジンなどに登録し、送られてくる記事の見出しをザッと眺めるだけでも効果的です。

――これから就活に臨む学生へ向けて、アドバイスを!

 情報収集に関しては、自分がやりやすく、効率の良い方法を見つけるのがいちばんです。私は「新聞はスクラップするといい」と聞いていたので、就活当初は挑戦したのですが、切り貼りするのがだんだん面倒に感じてしまって(笑)。オンラインの機能を活用した方が手軽で、移動などのすき間時間も有効活用できるので、継続することができたと思います。

 ちなみに、スケジュール管理はグーグルカレンダーを活用していました。もともと「手帳は紙派」だったのですが、就活中は書き込む予定が増え、変更も頻繁に発生。紙だと何度も消したり、書き込みきれなかったりしてグチャグチャになりがちですが、オンラインなら更新が簡単です。「応募するか分からないけれど気になる会社」などの予定も入力しておけるので、「情報は足で稼ぎたい!」という人のスケジュール管理にはお勧めですよ。

☆ポイント
◎企業研究は「(他の学生と)情報の集め方を差別化すること」、志望動機を「自分の言葉で伝えること」が大切。日本経済新聞や日経電子版を最大限に活用。
◎医療・製薬業界は専門のウェブメディアや業界紙も多く、無料で送られてくるメールマガジンの記事の見出しをザッと眺めるだけでも効果的。
◎スケジュール管理はグーグルカレンダーを活用。予定変更・更新が容易なのが利点。

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