内定学生に聞く 就活“必勝”ノウハウ【3】

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内定学生に聞く 就活“必勝”ノウハウ【3】

 「選考」解禁前にインターンシップなどの実施で学生との接点を確保しようとする企業も増え、就活の成功は、これまでにも増して「集めた情報の質と量」に左右されるようになっています。ここでは「情報を制して就活を制す」ためのノウハウを紹介します。

第3回 「就活手帳&ノートで情報を整理」

私立大学大学院 理工学研究科
鉄道会社内定
A.Eさん(女性)

――2016年度(16年春入社)の就職活動、振り返っていかがですか。

 取り組み始めたのは、大学院1年生の秋でした。2年生の夏に、志望していた鉄道会社の内定をもらい、活動を終えました。エントリーしたのは約50社、面接まで進んだのは約20社。選考を受けた企業の数は、理系にしては多いほうだったと思います。いろいろな企業を見て回れるのは人生でこの時期だけだと考え、少しでも気になった会社には積極的に足を運ぶようにしたんです。ただ、就活が本格化した3月~8月は、研究室の学会発表と重なってしまいスケジュール管理が大変でしたね。業界・企業研究には、思うように時間が割けませんでした。

――そんな中、手帳やノートを上手に使って乗り切ったそうですね。

 「就活手帳」「企業研究ノート」「面接対策ノート」の3冊を活用していました。「手帳」と「企業研究ノート」は大学で配布された手帳やフォーマットに自分なりの工夫をプラス。「面接ノート」は自主的に作成したものです。
 「手帳」は、主にスケジュール管理用。気になる企業や、エントリーした企業をリスト化し、選考状況を一覧で把握できるようにしていました。企業ごとのメモ欄には、エントリー時に登録した希望職種や志望動機、自己PRの要点を簡単に記録しておきます。就活サイトの「エントリー履歴」などで確認できる場合が多いですが、応募数が増えてくると、ログインして、マイページで該当企業の欄をクリックして……という過程が少し面倒で。手帳なら、見たいときにパッと開いてチェックできるので効率的でした。
 また、セミナーや企業説明会に参加したときにも、役立つと思ったポイントを手帳のフリースペースに書き込んでいました。

――とても綺麗な字で、整理して書かれています!

 いったんザッとメモして、「後で手帳に清書する」のが大事なポイントです(笑)。初めて話を聞くときって、ひとまず理解するだけで精一杯。セミナーや説明会は少ない時期でも1カ月に2~3回以上のペースでありましたから、要点を消化しないまま放っておくと、内容を忘れてしまうこともあります。そこで1度書いたメモを見直しながら、手帳に要点をまとめる習慣を付けたんです。例えば就活初期のセミナーで講師から「(企業には)自分の意見を示した上で質問するといい」といった話があり、書きとめておいたのですが、そういったノウハウは就活が本格化してからも、度々見返すことで面接対策などに役立てていました。

――「企業研究ノート」と「面接対策ノート」はどう使い分けたのですか。

 「企業研究ノート」は、志望企業1社につき1ページ。業界でのポジションなど基本データに加え、企業説明会で自主的に聞いた質問に対する社員の人の回答なども、整理して記録していました。
 「面接対策ノート」は小さめのノートに、「手帳」「企業研究ノート」の情報を基にした面接の予想問答を記入。また面接後にも、「ミニ日記」のような感じで反省点を書き込んでいました。何社も落ちて悔しい思いをしたこともありましたが、ある時ノートに書いた「反省」を振り返っていたら、落ちるときのパターンに気が付いて。想定外の質問をされて答えに詰まると、決まって「もうだめだ……」と気を落としてしまっていたんです。受け答えをするときの態度や表情が「相手にどう映るか」にも気を配れるようになってから、採用担当者の反応もよくなりました。

――パソコンなどを使うより、「紙」を重視した理由は。

 ちょっとした余白に、思い付いたタイミングで言葉をメモできるのが魅力ですね。志望動機や自己PRの文章を練る際に、表現に迷って二重線で消すなどした「形跡」が残るのも好きでした。後で見たとき、「自分がどう考えたのか」の履歴を追うことができるからです。
 予想問答を作っても、面接本番はシナリオ通りにはいきません。答えに困ったり、想定外の質問が飛んできたりしたとき、ページの端に書きとめていたキーワードがフッと頭に浮かんで、助けになることがありました。「いつでもどこでも見たい、書きたい」を追求すると、意外と紙のほうがネット環境に左右されることもなく、使い勝手がいい場合もあります。これから就活に取り組む皆さんも、自分に合う方法を見つけてもらえたらと思います。

☆ポイント
◎セミナーや説明会の「聞きっぱなし」はNG。要点を綺麗にまとめておくと、内容が頭に残りやすい。
◎「失敗」や「ネガティブな気持ち」もメモしておくと、自分を客観視する手掛かりになる。

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