こうして就活を乗り切った!【2】留年を乗り越えて

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こうして就活を乗り切った!【2】留年を乗り越えて

留年については、正直に説明。反応は……?

――留年について、必ず面接で聞かれると思いますが、どのように説明していましたか?
 留年理由の説明についてはかなり特訓しましたが、やはりどの企業でも質問されました。一番のポイントは“正直に話すこと”。私の場合は「アルバイトやバンドの活動などで学業をおろそかにしてしまって……」と説明し、「留年したことを反省しています」と反省の意を伝えました。同時に、留年を通して得たもの、具体的には「家族のありがたみ」や「自分を律することの大切さ」などを必ず話すようにしました。

 というのも、実は留年理由について、少しぼかして「自由な学生生活でつまずいてしまって……」など抽象的・主観的に説明していた時期もあったんです。ですが、周囲のアドバイスもあって、具体的・客観的な内容に変えました。そのほうが相手に明確に伝わりますし、変に取り繕った説明をしても、入社してから苦労する可能性があるからです。

――反応はいかがでしたか?
 お説教・お叱りのお言葉をいただいたところから、「うちは大丈夫だよ」という温かい反応まで、企業によって本当にさまざまでした。

 実は入社するA社からは留年に対して「そんなことで社会人をやっていけるのか。これからは頑張れるのか」など、とても厳しい反応でした。面接の8割ほどが留年の話で、手ごたえはかなり悪かったのですが、それでも内定をいただけました。逆に優しい反応でも通過できなかった企業もありますし……ストレス耐性を試している可能性もありますし、もちろん、この部分だけで決めるわけではないと思うので、結果との因果関係は一概には言えないと思います。

――ずばり、留年はハンデになりますか? 
 はい。たとえば、ESの通過率。仮に、留年していない学生が「9割」とすると、私は「5割強」くらいだったなと。もちろん、“留年”が不通過の理由だと言い切れるわけではないのですが、普通の学生より通過しづらいのは事実だと思います。

 ただ、通過のしやすさは、業界にもよるのかな、という印象です。あくまで個人の感想ですが、箸にも棒にもかからなかった業界(具体的には、金融)がある一方、メーカーはそうではなかった気がします。金融も一時期は気になっていましたが、向こうから“お呼びでない”業界は割り切って、可能性があるところに集中しました。そのように、自分で戦略的に就活を進めることも、大切だと思います。

――“戦略”について、ぜひもう少し詳しく教えてください。
 自分の場合は、そのように業界を絞った後に、『就職四季報』(東洋経済新報社)「総合版」「優良・中堅企業版」の2冊を買って、徹底的に企業研究をしました。具体的には「応募倍率」や「離職率」を調べ、受ける企業の絞り込みです。応募倍率が「数百倍」の企業は、正直チャンスは少ないと思い、2ケタの倍率の企業を優先的に検討しました。離職率や平均勤続年数、月平均の残業時間などから判断できることの一つですが、多くの学生にとって無名の“優良”な企業はたくさんあります。

 知名度に頼らず、意識してそのような企業をさがす努力―「企業研究」こそが、就活成功の“肝”だと思います。自己分析=自分を知ることと、企業研究=相手を知ることをうまく連動させると、自分に合った企業が見つけられると思います。

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