学生がプレゼン力を身につけるには「恋愛」が有効?

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学生がプレゼン力を身につけるには「恋愛」が有効?
野村尚義さん

 社会人になると様々な場面で求められるプレゼンテーション力は、学生時代に身につけておきたい能力の1つ。大学のゼミ発表などプレゼンスキルを磨く機会は多いですが、「うまくいった!」と満足できた経験は、それほど多くないでしょう。また、採用選考の面接は、自分自身を人事担当者にプレゼンすること。就活が本格化する前にしっかり学んでおきたいものです。
 そこでプレゼン指導の専門家であり、『これだけ! プレゼンの本質』の著書を持つ野村尚義さん(※プロフィルは2ページ目)に、学生のためのプレゼン力の身につけ方を教えていただきました。学生がプレゼン力を身につける方法の1つは「恋愛」だそうです。

プレゼンテーションの語源はプレゼント

――プレゼン力とは、どんな能力のことですか?

 世の中には様々な意見がありますが、私は「うまく、きれいに話す力」がプレゼン力だとは思っていません。では、何がプレゼン力かと言うと、「相手が必要なものを推測する力」と「自分自身が実現したいものを主張する力」の2つだと考えています。

 プレゼンテーションの語源はプレゼント。相手のことを考えて、喜ばせることがプレゼントであり、一方的に言いたいことを言ったり、相手がほしくないものを送ったりしてもダメですよね。相手が欲しいもの、知りたいことは何かとアンテナを張っておき、それを相手の目の前に差し出すことで、プレゼントは初めて喜ばれます。

 また、自分が実現したいことがないのであれば、プレゼンは不要です。プレゼンをしなくても生きてはいけます。しかし、それでは昨日と同じ今日、今日と同じ明日が待っているだけです。自分の置かれている状況を変えたいのであれば、それを主張しなければならない。そのための武器がプレゼンです。

最も大事なのは「あなたの提案がどんな価値をもたらすか」

――プレゼンが必要な場面とは?

 例えば、採用選考において、学生が何もしなくても志望企業から「ウチに入社してください」と言われるのであれば、プレゼン(面接)する必要はありません。しかし、実際はそんなことはほとんどないでしょう。

 何もせずに放っておけば、あなたの存在は企業に知られることもないし、信頼されることも求められることもありません。その状況を打破し、自分の価値を企業に知ってもらい、選んでもらうためにプレゼンが必要になるわけです。

――プレゼンには論理的な話し方、目線や手の動きなども大事ですか?

 具体的・論理的に話すことはプレゼンに必要ですが、最も重要というわけではありません。手振り・身ぶりなどを交えて、魅力的に話すことも同じです。

 プレゼンで最も大切なことは、「あなたの主張・提案が受け手にとってどのような価値をもたらすか?」ということ。価値がある提案は選ばれて、価値がなければ選ばれない。これは当然のことです。

 いくら論理的に話したり、ジェスチャーを交えて伝えたりしても、相手が欲しいと思える価値が中身になければ、全く意味がありません。例えるならば、それは「欲しくもないプレゼントを、高級そうなパッケージで包装する」ようなものですから。

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