あなたからできる生産性アップの方法 【1】「5つの要素」を確認して、仕事の無駄を発見しよう

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あなたからできる生産性アップの方法 【1】「5つの要素」を確認して、仕事の無駄を発見しよう

 残業が多く、休めない働き方を変えようと、「働き方改革」に乗り出す企業が増えてきました。といっても、その改革の実態は上層部からの一方的な「通達」である職場も多いようです。「来月から残業は禁止、でも、仕事の量は減らせない」と一方的に言われ、具体的な改善策は現場任せになっています。残業だらけ・休めない働き方を変えるため、それぞれの社員ができることは何か。業務改善アドバイザーとして、複数の企業の働き方改善プロジェクトを指導している沢渡あまねさんに話をうかがいます。

「そろそろ働き方を変えないとね」がみんなの思い

 ――仕事が効率的でない上司の下で働く若手社員は、業務改善に苦労します。

 日本人の働き方はここ30年間ほど変わっていません。会議のやり方は、社員のほとんどが非効率だと思っているのに変わらない。気合と根性と人海戦術という、一昔前の成功パターンからいまだに抜け出せずにいる企業もあります。それがようやく変わり始めました。今、「働き方改革」がいわれはじめて、「残業だらけの働き方、そろそろ、何とかしたいよね」という機運が高まっています。

 昔は、「早く帰りたい」という働き手の気持ちはともすれば個人のわがままとして捉えられていましたが、今は違います。国や企業が、働き方改革の旗振り役をするようになって、無駄という言葉が社内に通りやすくなりました。だからこそ、今ここできちんと見直さないといけない。ここ1、2年が職場改革のチャンスです。「これって無駄だよね」「このやり方は非効率だと思う」など、自分の意見をどんどんぶつけましょう。

 ――まずは自分から始められることは?

 仕事をする、ということはひとことでいうと、インプットを成果物に変える取り組みです。まずは自分の仕事の無駄を省くため、仕事を5つの要素で捉える習慣を付けることをお勧めします。

【仕事の5つの要素】
①目的
②インプット
③成果物
④関係者
⑤効率

 「何のために、誰のために?」という目的や、「誰と一緒に、誰のために?」という関係者を意識しながら、インプットを成果物に変えるのが仕事です。
 
 分かりやすくするために、パンを作るという仕事で、この5つの要素を考えてみましょう。
【パン作りの5つの要素】
①目的
 誰のためのどんなパンを作りたいのか? 卵アレルギー対応のパンを作るのか、大人が好むハードなパンを作るのか?
②インプット
 どんな原材料を使うのか? 小麦粉、卵、水、など
③成果物
 どんなパンを作るか? 食パン? 菓子パン? 見た目や食感は? 品質目標は?
④関係者
 成果物を生み出すのに必要な人は? 適切な人を巻き込めているか? ラインの作業者、品質管理担当者、原材料の供給者、契約農家、物流業者、販売店のスタッフなど
⑤効率
 目標時間は? 時間当たりの目標生産量は? 不良率は? 作業員の数や労働時間は?

 この5つの要素は、仕事の進め方の基本的な枠組みです。どんな仕事もこの5つの要素に分解してみると仕事が可視化でき、無理や無駄を発見して指摘しやすくなります。

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