「日経HR Labo 就活ゼミ生」講座より【2】 留学生のための就活対策(後編)

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「日経HR Labo 就活ゼミ生」講座より【2】 留学生のための就活対策(後編)
講師のエンピ カンデルさん

 「日経HR Labo」は2016年12月、日本で就職を目指す外国人留学生(日経HR Labo 就活ゼミ生)を対象に就活対策講座を開催しました。講師はネパール出身のエンピ カンデルさん。株式会社トモノカイで留学生の就職支援や生活支援、異文化交流などのサポートを行っており、これまで2000人以上の留学生を日本企業へ就職サポートした実績があります。ご自身も日本の大学へ留学して就活をし、新卒入社を経験しました。
 本稿では留学生ための就活対策のポイントについて、講座の一部を2回に分けてお伝えします。今回は後編です。
★前編はこちらです。

【選考対策1 エントリーシート】

 エントリーシートは「ES」と呼ばれることもあります。ESと履歴書はそれほど変わらず、どちらか片方を作っておけば対応できます。

 ES作成で留学生が気を付けたいポイントは次の2点です。
(1)間違った漢字を使うなどの誤字脱字をしないこと
(2)修正ペンを使わないこと
 留学生のESは非常に誤字脱字が多いです。大学の日本人の先生などにチェックしてもらってから、提出するようにしてください。

 また、手書きのESでは修正ペンを使ってはいけません。日本人学生は暗黙のルールとして知っていますが、留学生は知らない人が多いです。間違えたら、最初から書き直しましょう。修正ペンを使ったESに対して、大目に見てくれる企業もありますが、「この学生には細かい仕事を任せられない」といった理由で、ダメと評価する企業もあります。

【選考対策2 筆記試験(SPIなど)】

 留学生の約9割は「SPIの試験が苦手」と言います。好きという人は、ほとんどいません。特に「言語問題」に苦手意識を持っています。ただし、留学生であっても対策問題集を2~3冊解いて、準備しておけば選考を突破できるようになります。

 求められるレベル(正答率)は企業によって違いますが、日本人の場合は6~8割程度の正答率を求められるのに対して、留学生は5~6割程度の正答率を取れれば通過できると思います。

 それでもSPIが苦手、というのであれば、SPIなど筆記試験から“逃げる”ことも一つの手です。実は私も新卒の時にそうだったのですが、筆記試験を行わない企業を受ければいいのです。ただし、大手・有名企業やIT、メーカーなどを志望するのであれば、逃げられません。

【選考対策3 面接】

 志望動機として、留学生の9割が「私は日本と海外の架け橋になりたいです」と話します。これを「まず、日本でこのように働き(スキルを磨き)、将来的には海外に行って、どのように働きたいか」を回答するようにしましょう。

 グループディスカッション(GD)や集団面接を苦手とする留学生も結構います。特に他の学生が回答しているとき、それを聞かずに自分の回答を考えることに集中するのはやめましょう。他の学生の回答に対する意見を求められることもありますし、GDは会議での振る舞いを見るといった目的もあるので、発言者の話を聞いておかなければなりません。

 面接では質問の意図を理解することが大事です。よく聞かれる質問として、「なぜ日本に来たのですか?」があります。これは日本への関心度や計画性などが見られているので、その意図に沿って回答しなくてはなりません。

【マナー】

 履歴書に貼る証明写真は、写真館(フォトスタジオ)で撮ってください。街中にあるようなスピード写真よりきれいに撮れ、採用担当者に好印象を与えることができます。服装はスーツで、派手な服装は避けてください。

 面接会場では、ドアを開けて部屋に入るときから、退室するときまで見られているという意識を持ちましょう。背筋を伸ばして椅子に座り、ハキハキした声で答えることが大事です。苦手な人は、鏡の前で練習してください。

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