<内定へのステップ>【1】これで安心!就活のエキスパートが「今やるべきこと」を教えます

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<内定へのステップ>【1】これで安心!就活のエキスパートが「今やるべきこと」を教えます
長年にわたって、学生の皆さんに就職に関するアドバイスを続けてきた小室晃氏

 初めての就職活動、不安があるのは当然。内定獲得への道は一つではないとはいえ、「今、どんなことをしておくと安心かな?」と道しるべが欲しくなるものです。
 このコーナーでは毎月1回(原則)、“今の時期にやっておくべきこと、知っておいたほうがよいこと”を、企業で人事担当者として採用活動の経験があり、長年にわたって学生の皆さんに就職に関するアドバイスを続けてきたエキスパート・小室晃氏にうかがっていきます。

第1回

◆第1回は、2016年に続いて変更になった就職活動スケジュールについて確認し、就職活動に臨むにあたって、今の時期にすべきことを教えていただきましょう。

【スケジュールについての解説】

●6月1日=実質的に“内定を出される日”●

 ――2017年入社の学生は、「(経団連企業を中心に)面接などの選考解禁は6月」が正式に決まりました。16年入社の今の4年生・修士2年生の活動と比べて、会社説明会の開始は変わらず(3月1日解禁)、選考開始のみ前倒しになり(8月1日解禁→6月1日解禁に)、“短期集中型”という言葉も聞こえてきています。16年入社の選考の進み方の状況を踏まえて、今から6月までの大まかなスケジュールの流れを解説していただけますか?

 まず気をつけなければならないのは、今の4年生・修士2年生は“8月1日は選考開始日ではなく、実質的には内定を出される日だった”という状況を考えると、17年入社組も同様に、企業は6月1日に内定出しをできるように、選考プロセスを進めるでしょう。

 そのような背景もあり、この冬~春の時期は、インターンシップで企業が学生の皆さんに接触を試みます。実際、すでに2月のインターンシップの日程も告知されているほど。企業の力の入れ具合がうかがえます。

 3月になると会社説明会が正式に解禁されます。企業が大学に出向いて行う「学内説明会」も増えているのが近年の特徴です。これは、企業が大学(学生)を事前にある程度、選別しているとも考えられます。

 4月ごろからは、リクルーターが水面下で、目をつけた学生さんに接触を始めるでしょう。実質的な“選考”の開始です。16年入社組では“面談”と称して学生さんを呼びだして、「志望理由の文章はこういう組み立てにしたほうがいい」などアドバイスをするケースや、実質的な面接だったケースも多く見られました。

 ――中堅・中小企業はどのように採用活動を展開するでしょうか?

 中堅・中小企業は経団連が示したスケジュールにとらわれず“自由に”活動するケースが多いようです。16年入社の学生さんのときと同様、17年入社の選考もピークは2つある、と考えられます。

 1つめのピークは、大手企業が正式な選考に入る前の3月ごろ、2つめのピークは、6月からの大手企業の正式な内定出し後に来ると予想されます。受けたい企業によっては、3月に面接をする可能性もあるので早めの準備が必要です。1つめのピークに内定を確保しておくことも、就活の戦略の一つでしょう。

【3年生・修士1年生が今すべきこと Ⅰ】

●学業について語れるように。「働く」自覚もしっかりと●

 ――「自己分析」「業界研究」「筆記試験対策」……。ずばり今一番力を入れるべきことは何でしょうか?

 学業についてまとめておくことと、働くことに関する自覚を持つこと、の2つです。

 学業は学生さんの本分。後期の授業や試験を受けながら、自分が学んできたことを企業の採用担当者に語れるか、再確認しましょう。ゼミ活動や、ゼミに入っていない場合は得意科目や専門科目で構いません。

 例えば、自己PRと聞くと、「サークルやアルバイトをがんばった話」を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、何より企業は「サークルなど好きなことはどれだけでも頑張れる。では、学生さんの本分たる学業に、皆さんがどう取り組んできたか?」という学びに対する姿勢を知りたいものです。

 難しく考えることはありません。なぜその学部に進学したのか? なぜそのゼミを選んだのか? なぜその科目が好きなのか? 一つひとつ、自分の選択の背後にあった目的意識を説明できるようにすればよいのです。

 また、「卒業したら正社員として働く」という自覚を持ちましょう。就職活動は決して怖いものではないですし、周囲につられるのではなく、自分の意思で前向きに活動を始めるほうが、得られるものも大きくなります。

●今エンジンをかけないと、後々きつくなる●

 ――そうは言っても、「就活は面倒だなあ、もっと遊んでいたいのに……」という3年生に、喝をお願いします。

 ずばり、現実を見ましょう(笑)。新卒一括採用方式が土台としてある今の日本の採用活動では、“4年間で卒業して就職”が一般的。留年するにしても理由や目的が明確な場合は構いませんが、「遊びたいから」というのはいただけません。25歳ぐらいを超えると、「新卒採用」の対象年齢から外れてしまうこともあります。

 そうした状況を考えると、「もっと遊んでいたいのに……」と思っている人ほど、この機にエンジンをかけそびれると、後々大変なことが増えるかもしれません。

★まとめ★

・選考解禁日(6月1日)=実質的に“内定を出される日”であることに注意。
・今はまず、学生の本分である「学業」に注力し、働くことに関する自覚を持とう。

■小室 晃(こむろ あきら)
日経HR Labo アドバイザー
埼玉県大宮市(現さいたま市)出身。1971年、日本アイ・ビー・エム(株)入社。人事部門に所属し、新卒・既卒採用を担当。1980年代後半から1990年代初頭までの大量採用からその後の厳選採用までを経験。2000年~2001年は金沢工業大学に出向、進路開発センター長として就職指導にあたり、「学生さんはお客様」を浸透させた。05年から日経就職ナビアドバイザーに。2011年~2015年3月、東京理科大学神楽坂キャンパスの就職活動アドバイザー。毎年、多数の就活生の相談に乗ってきた。「(社)日本産業カウンセラー協会認定シニア産業カウンセラー、キャリア・コンサルタント」「米国CCE,Inc.認定 GCDF-Japanキャリア・カウンセラー」の資格をもつ。

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