<内定へのステップ>【2】これで安心!就活のエキスパートが「今やるべきこと」を教えます

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<内定へのステップ>【2】これで安心!就活のエキスパートが「今やるべきこと」を教えます

 初めての就職活動、不安があるのは当然。内定獲得への道は一つではないとはいえ、「今、どんなことをしておくと安心かな?」と道しるべが欲しくなるものです。
 このコーナーでは毎月1回(原則)、“今の時期にやっておくべきこと、知っておいたほうがよいこと”を、企業で人事担当者として採用活動の経験があり、長年にわたって学生の皆さんに就職に関するアドバイスを続けてきたエキスパート・小室晃氏にうかがっていきます。

第2回

◆第2回は前回に引き続き、3年生・修士1年生が今の時期にすべきことについて、具体的にうかがっていきます。
※前回の話はこちら
https://labo.nikkeihr.co.jp/contents/news/advice_ko_01/

【3年生・修士1年生が今すべきこと Ⅱ】

(第1回からつづく)
●筆記試験対策を始めよう●

 ――今の時期にしておくこととして「学業についてまとめておく」「働くことに関する自覚を持つ」といった心構え以外には、意識してすべきことはありますか?

 筆記試験対策を始めるとよいでしょう。筆記試験で有名な「SPI」の試験は、言語・非言語の能力適性検査と、性格適性検査で構成されています。言語は、語彙力や文章読解力を問うもので、理系の学生さんが苦手意識を持つことが多いです。電車の中などでの対策を習慣づけるとよいでしょう。

 一方、非言語は、数学や論理性を問う問題が多く、文系の学生さんが苦手としがちです。1日30分でよいので、時間を決めて集中して対策に取り組むようにしましょう。多くの問題にふれて、パターンを把握することが大事です。

 こうした対策問題は就職情報サイトでもたくさん掲載されていますし、問題集で勉強する場合は、友達と協力して異なる出版社の問題集を買い、解き終わったら交換し合うのもよいですね。問題数を多くこなすことができますし、1人で何冊も買うより節約にもなって一石二鳥です。

 筆記試験対策は一夜漬けでは難しいので、まずは一度、問題にチャレンジしてみて、自分がどんなジャンルや形式の問題を苦手としているか、今のうちに把握しておきましょう。

●新聞を読んで、情報収集を始めよう●

 ――新聞はいかがでしょう?

 新聞は毎日、多種多様な話題に関するニュースを得られる魅力的な情報源です。ぜひ今のうちから読む習慣をつけておきましょう。

 新聞を読むメリットは、大きく分けて2つあります。1つは、業界に関する情報収集ができることです。最初のうちは、志望業界が決まっているケースは少ないと思いますので、とにかく気になる記事をスクラップしてみましょう。そうすることで、自分の興味のある業界や方向性が見えてくるはずです。また、実際の選考段階に入ると、志望業界や企業に関する理解度の深さも問われますから、最新の動向を頭に入れるためにも、新聞で業界全体の動きや志望企業の事業戦略を知ることは大切です。

 もう1つは、グループディスカッションや面接でよく話題にされる「最近気になるニュースと、それに対する意見・感想は?」という質問に、自然と答えられるようになることです。新聞は、単なる報道にとどまらず、解説が掲載されている場合が多いです。ですから、はじめのうちは難しくて読むだけであっても、徐々に自分の考えをもったり、意見を組み立てる姿勢が身につきます。

 こうしたことは一夜漬けではできませんから、習慣づけておくことが大切なわけです。「既に新聞を読む習慣がついている」という人も、あらためて「就活」を意識した読み方をできているか、確認してください。「金融」面や「企業」面にも目を通していますか? 新聞は就活のみならず、社会人となってからも、情報収集のベースとなるものです。ぜひ就活を一つのよいきっかけととらえ、読み始めてみてください。

●先輩に話を聞いて、モチベーションを上げよう●

 ――この時期は、就活を終えた先輩に、学校で就活について話を聞く最後のチャンスにもなります。どのようなことを中心に聞けばよいでしょうか?

 「内定先に就職を決めた理由や、第一志望の企業を選んだ軸」「OB訪問をした際にどのような質問をされたか」「就活を通して自分が成長したと思う点」をぜひ聞いてみましょう。

 16年入社組と17年入社組とではスケジュールは違いますが、一つ上の先輩たちは3年生・修士1年生の皆さんにとって一番近い、よいモデルケースです。実際に話を聞くと説得力がありますし、モチベーションも上がるのではないでしょうか。

 また、どんなスケジュールで選考が進んだのか、どのように企業研究をしたのかといった就活ノートを見せてもらうのもよいと思いますよ。

 

●インターンシップは内容重視で参加を●

 ――就職情報サイトをみると、冬~春のインターンシップの募集がたくさん掲載されています。参加したほうがよいでしょうか? また、参加するとしたら、どのようなものに参加すればよいでしょうか?

 インターンシップには参加したほうがいいです。選ぶ際は、プログラムの内容を重視しましょう。1日のみ実施されるワンデーインターンシップは、はっきり言って会社説明会と内容が変わりません。せっかく参加するのであれば、自分の学びの場にできるものがいいですね。具体的にいうと、5日間などある程度まとまった期間実施されたり、社員と一緒に作業をして社風や仕事内容を知ることができる内容のものがいいと思います。

 もちろん、ただ参加するだけではダメです。目的意識をもって参加するか、あるいは「とりあえず参加した」場合でも、終了後に必ず振り返りを行い、学んだ点や今後に生かせる点、自分に足りないと自覚できた点を書き出すなど、収穫を確認しましょう。

 このように早い時期からインターンシップに参加して、たくさんの社会人と話す経験をしていくと、自信をもって就活本番に入れます。「社会人=怖い」というイメージをもっている人も多いようですが、実際はそうではないんですよ。

 ただ、学生さんが企業を知る場であると同時に、企業も学生の皆さんを見ていることは頭に入れておきましょう。企業が「この学生はぜひほしい」と思った場合には、その後個別にアプローチがあり、水面下の“選考”ルートにのる可能性があることは、第1回のスケジュールのくだりで触れた通りです。

★まとめ★

・筆記試験対策を習慣づけよう。苦手な問題を把握することが大切。
・新聞を読んで、情報収集を始めよう。
・学校では先輩をつかまえて、就活の実態の話を聞いてみよう。
・インターンシップは内容重視で参加しよう。必ず収穫を得て、今後につなげられるように。

■小室 晃(こむろ あきら)
埼玉県大宮市(現さいたま市)出身。1971年、日本アイ・ビー・エム(株)入社。人事部門に所属し、新卒・既卒採用を担当。1980年代後半から1990年代初頭までの大量採用からその後の厳選採用までを経験。2000年~2001年は金沢工業大学に出向、進路開発センター長として就職指導にあたり、「学生さんはお客様」を浸透させた。05年から日経就職ナビアドバイザーに。2011年~2015年3月、東京理科大学神楽坂キャンパスの就職活動アドバイザー。毎年、多数の就活生の相談に乗ってきた。「(社)日本産業カウンセラー協会認定シニア産業カウンセラー、キャリア・コンサルタント」「米国CCE,Inc.認定 GCDF-Japanキャリア・カウンセラー」の資格をもつ。

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