<内定へのステップ>【6】これで安心!就活のエキスパートが「今やるべきこと」を教えます

News

<内定へのステップ>【6】これで安心!就活のエキスパートが「今やるべきこと」を教えます

 初めての就職活動、不安があるのは当然。内定獲得への道は一つではないとはいえ、「今、どんなことをしておくと安心かな?」と道しるべが欲しくなるものです。
 このコーナーでは毎月1回(原則)、“今の時期にやっておくべきこと、知っておいたほうがよいこと”を、企業で人事担当者として採用活動の経験があり、長年にわたって学生の皆さんに就職に関するアドバイスを続けてきたエキスパート・小室晃氏にうかがっていきます。

第6回

◆すでにエントリーシート(ES)を書いている人もいるでしょう。本当にこの書き方でいいのかと、悩みながら取り組んでいる人もいるはず。企業によって内容は千差万別で、書き方に「これ」という1つの正解があるわけではありませんが、「必ずふれるべき内容」「やってはいけないこと」などESの書き方のコツについて、お話をうかがっていきます。
※前回の話はこちら
https://labo.nikkeihr.co.jp/contents/news/advice_ko_05_01

【ESで「起承転結」はNG! エントリーシート(ES)の書き方とは…】

●自己PRで取り上げるべきテーマってあるの?●

 ――自己分析(自己理解)で、学生生活を振り返って行動特性から自分の強みと弱みをまとめてきました。その内容を、どのように文章化したらよいでしょうか? コツがあれば教えてください。

 いきなりうまく書こうとするのではなく、伝えたいキーワードを思いつくままに書き出してみましょう。一度書き上げたらそれで終わりとせずに、日を変えて何度も読んで、伝えきれているかどうかチェックし、推敲してより良いものに仕上げていくことが大事です。

 文章の構成は、最初に結論を書きましょう。これは要注意点で、学生の皆さんは「起・承・転・結」を意識して最後に結論をもってきがちなのですが、ビジネスの世界ではその逆で、結論を先に述べることが是とされています。

 例えば、
 「私が学業で一番頑張ったことはゼミ活動です。」
とまず結論を書き、次いで、
 「私が所属しているゼミはマーケティング論をテーマとしていて、3年前期のゼミでは……」
と、深掘りしていくようにしましょう。

 基本的な注意事項として2つあります。1つ目は、「5W(What, Who, Where, When, Why) 1H(How)」の内容を入れるようにすること(場合によっては「3W(Who, What, When)1H」でも可)。特に、「How=どのように」が大切です。2つ目は、指定された文字数を最大限生かすこと。あなたの良さを企業に伝えきるためです。

 頻出テーマである「学生生活で頑張ったこと(学業・学業以外それぞれ)」「困難に打ち勝った経験」「自己PR」については、時間に余裕のあるうちに400字程度の文章にまとめておきましょう。それをもとに、「800字の場合はこの部分を丁寧に書く」などと考えておけば、提出締め切りのピーク時にも余裕を持って取り組めるでしょう。

 ――自分のことを知らない相手に、自分のことを伝えるコツは何でしょう?

 あなたを知らない人(採用担当者)が読んでも、学生生活をイメージできるように、書きましょう。コツは、自己中心的な文章を書かないことです。簡単な例でいうと、「陸上部の活動を頑張りました。」と「陸上部でやり投げの選手として頑張りました。」では、どちらがあなたの学生生活をイメージしやすいですか? あなたにとって「陸上部=やり投げ」になっているかもしれませんが、相手はあなたのことを知らず、かつキャンパスライフからも遠ざかって久しい大人が読むのです。ある程度の具体性をもって、丁寧に書くことを心がけましょう。

 社会人になっても「相手にわかるように伝える」というのはとても難しく、完璧な文章を書くことは永遠の課題ともいえます。学生の皆さんは、最初から完璧に仕上げようと堅くなりすぎずに取り組んでください。

 ――「学生生活で力を入れたこと」として企業に伝える取り組み内容(テーマ)は、どのようなものを選ぶとよいでしょうか? 学生が考える「頑張ったこと」と企業が知りたい「頑張ったこと」は、異なることがあると思います。学生は「長時間(期間)」取り組んだことに目がいきがちですが、企業が知りたいのは別のこともありますよね……?

 エントリーシートの目的は、あなたの良さを伝えることです。必ずしも、“一番打ち込んだもの”をPRしなくてもよいのです。一番自分の良さ・強みが伝わるテーマを選びましょう。

 また企業は、学生の本分である「学業」については、語ってほしいと考えています。ですので、内容がサークルとアルバイトの話のみ、というのはあまりよくありません。学業といっても難しく考える必要はなく、「2年生のときに授業で興味をもって……」など、ゼミを選択した理由などでもいいのです。

 それから、ESに「自己PR」と「学生時代頑張ったこと」の両方がある場合、テーマが重ならないようにしましょう。例えば、両方とも「学業」の話をするのはなく、学業とサークル・部活の両方の話を入れるなどしてください。

 「自己PR」しかない場合は、400字であろうと「学業」「学業以外」「資格」など自分の良さを伝えきりましょう。

 ESで書いた内容は面接の質問資料となりますから、ありのままの自分を出しましょう。自分を少しでも良くみせようと、話を盛る必要はありません。面接でボロが出てしまい、逆効果です。

 ――具体性をもたせるために数字をいれたほうがよい、というのは本当ですか?

 無理矢理入れる必要はありませんが、数字で表わせる場合は数字を入れましょう。例えば、廃部寸前だった部活を「努力の結果、増えました」と書くよりは、「部員が5人から20人に増えました」と書いたほうが、採用担当者は具体的にイメージできます。

あわせて読みたい