<内定へのステップ>【7】これで安心!就活のエキスパートが「今やるべきこと」を教えます

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<内定へのステップ>【7】これで安心!就活のエキスパートが「今やるべきこと」を教えます

 初めての就職活動、不安があるのは当然。内定獲得への道は一つではないとはいえ、「今、どんなことをしておくと安心かな?」と道しるべが欲しくなるものです。
 このコーナーでは毎月1回(原則)、“今の時期にやっておくべきこと、知っておいたほうがよいこと”を、企業で人事担当者として採用活動の経験があり、長年にわたって学生の皆さんに就職に関するアドバイスを続けてきたエキスパート・小室晃氏にうかがっていきます。

第7回

◆制限時間内に、グループで与えられたテーマについて議論し、結論を導く「グループディスカッション(GD)」。面接の一形態として定着し、多くの学生を同時に選考できることや、企業で働いていくうえで不可欠な他人とのコミュニケーション能力を評価できることもあって、選考の初期段階で行われることが多いようです。このGDに対して、これまであまり経験がないことから、不必要に苦手意識を抱いてしまっていませんか? 今回はGDに関する不安や疑問を、実際に企業で採用担当者としてGDでの選考にも数多く立ち会われてきた小室さんに解消していただきましょう。
※前回の話はこちら
https://labo.nikkeihr.co.jp/contents/news/advice_ko_06_01/

【グループ全員が通過することもあるの? GDに関する疑問を解決!】

●企業は何を見ているの?●

 ――2016年(17年春入社)は選考開始までの期間が短く、企業側はGDの実施を増やして学生の絞り込みをするのでは、と予想されています。企業はGDによって、学生の何を見ているのでしょうか?

 主に「グループのなかで、自分の意見を主張できるか」と「論理的に説明できるか」の2点です。どちらも入社後に持っていてほしい力ですが、特にグループ内での振る舞いは、個人面接ではなかなか確認しづらいことですよね。

 1点目の「グループのなかで、自分の意見を主張できるか」については、発言することも重要ですがその際に、「メンバーの意見を尊重しているか」も大切です。2点目の「論理的に説明できるか」については、自分の意見を順序立てて分かりやすく伝えるための根拠や論理性を示せるか、がチェックポイントになります。

●選考通過に有利な役割ってあるの?●

 ――GDは「役割決め→シンキングタイム→ディスカッション→まとめ・発表」という流れで進んでいきますが、どの役割(司会、書記、タイムキーパー、発表者……)がいいか、ということはあるのでしょうか? それぞれの役割で注意すべきことも合わせて教えてください。

 まず、「この役割についたら選考に通りやすい」ということはありません。それに、何も役割につかない場合でも、議論が行き詰まった際に意見を整理する発言をできると評価は上がりますよ。

 司会は大役ですが、司会をしたから選考通過に有利、ということはありません。むしろ、議論が行き詰まってしまった場合はうまくリードできなかった司会の責任、ということにもなりやすいため、リスキーな役割でもあります。リーダーシップをとって司会をこなした経験がない場合は、やみくもに立候補することはせずに、一人のメンバーとしてディスカッションに臨むことを私はおすすめします。

 書記は、個人的には一番大変だと思います。書記といっても単に議論の要点を書くだけで議論に参加しない、というのはダメで、記録をしつつも「私の意見は……」と切り出して主張を述べられるか、が大切です。書記をやる場合はこの点に留意しましょう。

 その一方、記録していることで、議論のポイントを把握しやすい、というメリットもあります。ですので、タイムキーパーが伝える時間を聞いて「そろそろ意見をまとめましょう」とまとめ役を買って出るといいと思います。それによってサブリーダーのような役割も果たせるので、私は司会に苦手意識がある場合は、書記をやるようにすすめています。

 タイムキーパーの役割は、議論を始める前に時間配分を決めたり、数分ごとに経過を伝えて時間を管理することです。残り時間と議論の進み具合を確認して、結論への方向性を整えるなど、司令塔のような役割が期待されますし、書記と同様、まとめ役になることもできます。自分自身が議論に熱中してしまい、時間管理を忘れてしまうということのないように注意してください。逆に、単なる「タイマー」になることもないように、議論に参画する意識もしっかりもってくださいね。

 いずれの役割も、チームのために積極的に動いている、という姿勢を見せることが大事です。また役割につかなくても、議論に積極的に参加して、意見を言うことは必要です。

●発言は多いほうがいい?●

 ――発言回数は多いほうがいいのでしょうか?

 多いほうがいい、とは限りません。ただし、発言回数が少ない場合は評価される機会が少ないということですから、マイナスではあります。

 注意してほしいのは、発言回数が多かったとしても、人の意見を繰り返して同じことを言っているだけでは意味がありません。「私はこう思う」という自分の意見を加えてくださいね。

 ――グループのうち何人通過させる、という割合は決まっているのでしょうか? 場合によってはグループ全員が通過しないということもあるのでしょうか?

 グループ全員が良かったら、全員通過することもありますし、逆に全員不通過になることもあります。私の経験では、グループの上位の2割を通過させ、下位の2割を不通過とし、真ん中の6割をどう評価するか、というのを担当者間で相談して決めていました。

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