<内定へのステップ>【12】これで安心!就活のエキスパートが「今やるべきこと」を教えます

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<内定へのステップ>【12】これで安心!就活のエキスパートが「今やるべきこと」を教えます

 初めての就職活動、不安があるのは当然。内定獲得への道は一つではないとはいえ、「今、どんなことをしておくと安心かな?」と道しるべが欲しくなるものです。
 このコーナーでは毎月1回(原則)、“今の時期にやっておくべきこと、知っておいたほうがよいこと”を、企業で人事担当者として採用活動の経験があり、長年にわたって学生の皆さんに就職に関するアドバイスを続けてきたエキスパート・小室晃氏にうかがっていきます。

第12回 2017、18年卒の学生それぞれへアドバイス

◆大手企業の選考が一段落ついたと言われる今、「就活が思うようにはいかず、内定をもらえている会社がない。今後は中小企業の採用が中心だし、今年はあきらめて大学院に進学しようかなぁ……」。こんなふうに思っている人はいませんか?
 一方で、3年生・修士1年生を対象にした夏のインターンシップの募集が真っ盛りです。インターンシップ参加が内定への近道、という情報が広まってきていることもあり、多くの学生の皆さんが動き始めているようです。こちらについても小室さんから参加の意義について、アドバイスをいただきます。
※前回の話はこちら
https://labo.nikkeihr.co.jp/contents/news/advice_ko_11_01/

【切り替え、粘り…自分が納得いく方法を考えて】

●就職浪人決定はまだ早い!●

――冒頭でも触れましたが、2017年卒学生のなかには希望していた企業から内定が取れず、就活に前向きになれなくなっている学生も、一定数いることと思われます。大学院進学や留年、就職浪人を考えている学生にはどうアドバイスしますか? 

 就活で厳しい現実を体験し、ついつい弱気になりがちですが、まだ7月! 就職浪人や留年を考えるのはまだ早いです。ここで見切りをつけずに“悔いのない就活”を目指して挑戦を続けることです。決めるのは早くても秋になってからでいいと思います。それに、安易に大学院進学や留年・浪人を決めてほしくはないですね。来年、あるいは2年後に再チャレンジしたからといって就活がうまくいく保証はない、ということは、よく理解しておいてください。

 これまで大手企業にこだわってうまくいかなかった人は、厳しい現実を真摯に受け止めたうえで大手志向を切り替えて、企業選びの軸を見直して、中小の優良企業を見つける努力をしてほしいと思います。いったん中小の企業に就職して、スキル・能力を身につけ人間性を磨いたうえでその後転職を目指すという方法もありますよ。

 もちろん大手企業のなかにも、第二次・第三次募集を行う会社もあります。どうしても大手に就職する気持ちが強いならば、業種や職種を変えて選考に臨むという手もありますし、目指す企業での採用が終わっているならば、その企業のグループ企業を目指すという道もあります。

 いずれにせよ気持ちの切り替えが必要ですから、何のために、誰のためにどういう企業で働きたいのか、自分の胸に手を当ててよく考えてください。

 また、参考にですが、行動力が功を奏した例もありますよ。いったんは選考でうまくいかなかったものの、粘り勝ちをして希望の企業に入社できた学生を知っています。

――粘り勝ち、とは?

 その学生は選考で面会したリクルーターと相性が合わず、話が盛り上がらずに先の選考へ進むことができませんでした。それでもあきらめきれず、人事担当者に他の社員にも会わせてもらうよう交渉し、実現させて企業理解を深めました。その後面接も無事に通過し、内定を手にしたとのことです。

 これは志望度の高さと行動力、幸運が重なったからこそ実現できた話ですが、もし胸にモヤモヤしたものが残っている人がいたら、納得のいくように行動を起こすのもよいのではないでしょうか。

――さきほど、「来年、再来年に就活がうまくいく保証はない」というお話もありました。「売り手市場」と言われている状況は、今後どうなるでしょうか?

 規模が若干変わることもあるでしょうが、売り手市場であることは変わらないと思います。ただ、イギリスのEU離脱に端を発して、経済の先行きが怪しいという見方もあります。売り手市場とは言いつつも、今年ほどの勢いはないかもしれません。

●就活前半戦を振り返って●

――ここまでの17年卒学生の就活を振り返って、どういう印象を受けますか?

 「学生の負担を減らすため」と変更された17年卒学生の就活スケジュールでしたが、この連載でも触れてきたように、インターンシップから実質的な選考を行っている企業も多く、大して活動期間が短くなったような印象は受けません。当初の目論見が達成されたかというと「否」だと思います。6月の選考解禁より前の期間に企業から呼ばれ続けた学生が、選考なのか否かが分からない「不透明」さに、緊張感が続いていてかわいそうでした。

 そのように、インターンシップから選考が始まると結果的に就活期間に長くなる、という批判もあります。ただ、一斉選考以外の選考ルートも出てきたことは、学生を選考する目も多様になってきているということであり、評価できる面もあると思います。事実、本来は認められていないインターンシップを通じた採用活動の解禁について、経済産業省、文部科学省、厚生労働省の3省で正式に話し合われていくことになりました。今後、もっと柔軟性のある採用方法が増えてくるかもしれないですね。

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