巨大企業の研究【1】 プロローグ

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巨大企業の研究【1】 プロローグ

 就職活動において企業研究は欠かせない作業ですが、事業内容が多岐にわたるメガバンク、総合商社、グローバル企業などは、企業のどこをどう見比べればよいのか、なかなか難しいものです。元銀行員で、現在は武蔵野音楽大学で就職指導を行っている大内孝夫さんに、巨大企業の研究方法についてアドバイスをいただきます。
 初回はプロローグ編として、これから就職活動を始める学生のみなさんへ応援メッセージをいただきました。
(文/武蔵野音楽大学就職課主任 兼 会計学講師 大内孝夫 ※プロフィルはページ下)

いざ、就職活動!---その前に伝えたいこと

 みなさん、こんにちは。武蔵野音楽大学で就職指導をしている大内孝夫です。これから「巨大企業の研究」をテーマに、メガバンク、総合商社、グローバル企業の研究について筆を執らせていただきます。どうぞよろしくお願いします。

 さて、みなさんは就職活動についてどのようにお考えでしょうか。本当はまだ学生のままでいたい、有名大学でないと大手企業への入社は難しい、自分の就職先がブラック企業だったらいやだな・・・・・・など、いろいろ感じるものがあるかもしれません。私も学生時代、いよいよ就職活動という際はとても不安に思いましたので、その気持ちはよく分かります。そこで就職活動を始めるにあたって、みなさんに2つのメッセージを送りたいと思います。

 ひとつ目は、「自分自身の素晴らしさに気づこう!」ということです。
 私が武蔵野音楽大学で就職指導を行うようになって3年になりますが、当初学生たちは口をそろえて、「音大生は就職に不利」とこぼしていました。しかし、銀行から大学へ転職してきた私から見ると、みな採用したくなるような学生ばかり。教員とマンツーマンで厳しいレッスンを受けたり、毎日楽器の猛練習をしていたりと、打たれ強く、目標に向かって 頑張れる学生が多かったのです。

 私は「これってとてもすごいことだよ。その頑張りがあれば、就職活動は絶対に乗り切れるよ!」と学生に呼びかけました。そしてその素晴らしさを『「音大卒」は武器になる』という本にして、広く世間に紹介したのです。その結果、今では私が指導する多くの音大生が 三井物産や全日空、JR東日本、三井住友銀行など の名だたる企業に就職しています。

 みなさんも、自分の良いところは何か、ぜひ考えてみてください。経営戦略論では中小企業が大企業と勝負する際の戦略は、「自社の強みを今訪れているチャンスにうまく生かす」ことだそうです。弱点などは気にせず、強みで勝負しているのです。これは就職活動も同じではないでしょうか。みなさんには自分では気付いていない強みが必ずあるはず。ぜひ、それを見つけ出してアピールしてください。

めげずに進み続けることが大切

 ふたつ目は、「途中でめげるな!」ということです。
 私の勤める大学でも、有名企業ばかり受けて成果が出ず、しばらく就職活動から遠のいてしまう学生がいます。就職活動は「期間限定」ものですから、このようなブランクが生じてしまうと自ら進路を狭めることになりかねません。とはいっても、実際に会社から不合格を言い渡されたときはとても悔しく思うもの。何かこれまでの自分の人生を否定されたような悔しさ……私もそんな経験を持つひとりです。

 そんなときは思い切り涙を流しましょう!思う存分泣いて結構です。私もぐしゃぐしゃに泣きながら、なぜかチョコを食べ続けた記憶があります。そして、ひと晩泣いたら、また気を取り直して活動を続けるのです。たとえ負けても腐らずに前を向く、そんな姿勢で就職活動に臨めば、必ずあなたを求める会社は現れます。なぜなら、冒頭でもお伝えした通り、企業は「打たれ強く、(就職する!という)目標に向かって頑張れる」人材を求めているからです。

 また、有名企業・大手企業ばかりが「いい会社」とは限りません。ぜひ自分の目でいろいろな会社を見て、自分にとってのオンリーワン企業を見つけてください。これから就職活動にチャレンジするみなさんを心から応援しています。

 なお、拙著『「音大卒」は武器になる』は音大生に向けて書いたものですが、後半の「音大生の就職マニュアル」は一般の大学生にも参考になる内容となっています。自分の強みを発見するヒントも散りばめていますので、ご興味のある方はご覧いただければと思います。

 では、就職活動に向けて、いざ発進!!

【プロフィル】
大内孝夫(おおうち・たかお)
1960年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、富士銀行(現みずほ銀行)入行。証券部次長、仙台営業部副部長、いわき支店長などを歴任後、退職。現在、武蔵野音楽大学就職課主任兼会計学講師。公益法人日本証券アナリスト協会検定会員。主な著書に、『「音大卒」は武器になる』(ヤマハミュージックメディア)、『「音大卒」の戦い方』(同)など。

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