巨大企業の研究 ~メガバンク編~

News

巨大企業の研究 ~メガバンク編~

 採用人数の多さ、ネームバリューなどから、就職人気企業ランキングでは上位に入る金融。なかでも「メガバンク」と呼ばれる金融グループは根強い人気を誇ります。とはいえ、学生からはなかなか接点を持ちにくく、どんな点を見比べればよいか分からない、という人も多いようです。今回は大内孝夫さんにメガバンクの特徴のとらえ方を解説していただきます。
(文/武蔵野音楽大学就職課主任 兼 会計学講師 大内孝夫 ※プロフィルは2ページ目)

メガバンクは「銀行業」だけではない

 メガバンクは「銀行」といったイメージが強いかもしれません。しかし、1990年代の金融危機や2008年のリーマン・ショックを経て、メガバンクは持ち株会社内に証券会社や信託銀行、消費者金融などを取り込み、金融コングロマリット(巨大複合企業グループ)化しました。

 例えば2014年のサントリー米ビーム社買収(M&A)案件。メガ以前であれば、M&A成立後にビーム社株式取得資金の一部をサントリーに融資する仕事がメーンでした。しかし、メガバンクではグループ力を生かし、買収の極めて初期の段階から関わることが可能になりました。この事例では、傘下の三菱UFJモルガンスタンレー証券が買収先探しのアドバイザーに就任し、契約成立後、三菱東京UFJ銀行が1兆4000億円もの巨額融資を実行しています。

 M&Aは成立すると莫大な手数料収入が見込めるビジネスです。証券会社などを持ち株会社化したことで、従来収益の柱であった金利収入に加え、M&Aや投資信託、生命保険の販売手数料などの手数料収入がもう一方の収益の柱になりました。ただ、その取り組みにはメガバンクごとにそれぞれ大きな特徴があります。新しい取り組みについては、新聞やビジネス誌の記事、各メガバンクのホームページのニュースリリースなどに載っていますので、チェックしてみるといいでしょう。

あわせて読みたい