内定学生の就活日記【9】「信託銀行に内定。金融はセミナー参加回数を数えている?」

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内定学生の就活日記【9】「信託銀行に内定。金融はセミナー参加回数を数えている?」

 多くの学生が初めて体験する就職活動。参考になるのが先輩たちの活動体験談です。2016年春入社に向けて就活をした先輩たちは、どのようなことに取り組んで、内定を獲得したのか。先輩たちに自分の就活を日記風に振り返っていただきました。長期にわたる活動ではやる気が上がったり、落ち込んだり、学業との兼ね合いから非常に忙しかったりなど様々なことがあったようです。
 17年入社の就活は16年入社とスケジュールが若干異なりますが、どのように就活を進めれば内定を獲得できるのか、ES・面接対策やモチベーションの保ち方など学べることは数多くあります。
 では「内定学生の就活日記」の最終回となる9回目、信託銀行に内定したA.Tさん(私立大学大学院・理系・女子)の日記を見てみましょう!

【A.Tさんの就活データ】

●志望業界
当初:IT、メーカー、金融
入社予定:信託銀行(アクチュアリーコース)

●エントリー:約45社
●セミナー・説明会参加:約25社
●エントリーシート・履歴書提出:15~18社
●OB・OG訪問人数:4人
●筆記・Web試験受検:10~12社
●面接:10社
●内定:3社

◆大学院1年6~7月「インターンでは様々なコースに応募」

 夏のインターンシップは8社に応募。業界は信託銀行や生保、損保などの金融が多く、他には推薦も視野に入れていたので、電機や精密機器のメーカーなど。いろいろな職種を経験してみようと、営業やアクチュアリーなど様々なコースに応募してみた。

 学部生のときは、大学院には進学せず就職するつもりで3年の夏からインターンに応募したりしたが、選考が全く通過せず、「このままでは、どこの企業からも内定を取れないだろう」と考え、12月の説明会解禁の頃には大学院進学に切り替えた。

 当時は、IT業界を中心にメーカーをみたり、理系ではあるが金融業界を考えたりしていた。金融を志望した理由は、研究室の先輩数人が金融機関から内定を得ており、「自分の学科は、金融業界に就職しやすいのかな」と考えたため。そんなこともあり、大学院1年の時点では、業界はおおよそ絞れていた。

 また、学部生のときにエントリーシート(ES)で苦戦した思いがあったため、この時期から対策を始めた。就職支援会社の方にES添削を何度もお願いした。

 最初の頃に書いた「自己PR」は文章がまわりくどく、目も当てられない。就職支援会社の方からは「前提が長く、結論が冒頭に書かれていない」「自分では分かっていても、相手にとっては分かりづらい部分も多い」などの指摘を受けた。

 7月中旬からインターンシップの面接開始。3社(生保、損保、信託銀行1社ずつ)に参加できることになり、やる気が上がってきた。

 また、学業面では週に1、2回、研究室に顔を出す程度。担当教授と読むべき論文の方針を決めるなど、マイペースで進められた。

◆8~9月「信託銀行のインターンが印象的。他大生とも気が合った」

 3社のインターンシップに参加。印象に残っているインターンは信託銀行。そこは最終的に内定をいただき、入行することになる銀行なのだが、当時は信託銀行への馴染みがなく、業務内容を全く知らなかった。

 インターンのプログラムは5日間で、業務説明とグループワーク(GW)。GWは「営業への提案のコンセプトを考える」「不動産の価値がどのくらいになるか考える」など業務に関連するテーマであり、仕事の理解が進んだ。また、GWで一緒になった他大学の学生とは気が合い、インターン終了後もたびたび情報交換を続けた。

 学業面では9月に数日間、研究室の先輩の学会発表を聴講に行った。

◆10~12月「実際の面接を受けながらブラッシュアップ」

 秋のインターンシップにおいては、生保1社に参加。夏のインターンほどガッツリしたプログラムではなく、平日5日間、午前中(3時間程度)のみ。企業の財務諸表を見て、数値が表す意味を考え、今後どのような提案をしていけばいいかといったケーススタディーがメーン。

 夏のように忙しくもなく、企業側も学生の学業への配慮からか、それほど活発ではない。だんだんとやる気が低下していった時期。

 それでも12月頃になると、「面接対策をそろそろ始めなきゃ」と思い、人材紹介会社が開催している無料の対策講座に行った。また、新卒紹介の会社から紹介いただいた企業を受けてみて、実際の面接を体験しながら、ブラッシュアップ。

◆1~2月「自己分析の甘さを実感。自分はどうなりたいのか、を考えるように」

 冬のインターンシップに参加しようと、3~4社にESを提出。精密機器で5日間のインターンに参加した。

 プログラムは、GWと事業所見学。自分は金融を見ていたので、インターンに行くと文系の学生が多いのだが、ここは理系学生が多く、企業で働く人も理系院了の人がたくさんおり、「これだけ理系院了の人と接したインターンは初めてかも」と感じた。

 1月末からは、ITベンチャーを2社受けてみた。1社は最終的に内々定をいただいたが、もう1社は1次面接で落とされた。落とされたことで、自己分析の甘さを実感。

 面接で「あなたはどうなりたいの?」といった質問に、「どうなりたいって、どういうことなんだろうか……」と回答につまってしまった。企業から「全然決まっていないのであれば、将来やりたいことや、うちの会社で取り組みたい業務などは言えないよね」とズバッと指摘され、自分が何をしたいのかをしっかり考えないと、面接が突破できないと気づいた。

 このときから、「何をしているときが楽しいか」ということを日常的に考えるようになった。アルバイトをしていて、どういう瞬間に楽しいと思ったか、悔しいと思ったか、長所や短所も含めて、メモをとるようになった。

 学業面では週2、3回、研究室に顔を出して、担当教授と研究内容の話し合い。就活が解禁してしまうと、学生は学校に来られないから今のうちにやっておこう、と先生も考えたようだ。

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