NARFリポート【1】海外大学生の採用に意欲的な日本企業とその狙いを解説

News

NARFリポート【1】海外大学生の採用に意欲的な日本企業とその狙いを解説

 少子高齢化が進み、国内需要が縮小する日本。企業にとって「グローバル化」は生き残り左右する重要なテーマといえます。海外進出、M&Aなどさまざまな取り組みがありますが、組織・人材のグローバル化を進める企業も増えつつあります。

 今回は2016年8月に東京都内で開催された「NIKKEI ASIAN RECRUITING FORUM(NARF)」(※)で行われた会社説明会の一部をリポート、海外大学生の採用に意欲的な日本企業とその狙いを解説します。
※NARFについて詳しくはこちら

アジアの学生が日本企業との面接のため来日

 NIKKEI ASIAN RECRUITING FORUM(NARF)とは、日本企業で働きたいアジア諸国の学生と海外大学生の採用を希望する日本企業が、日本国内で会社説明会や面接を行う就職イベントです。イベントに参加したい学生はNARFのサイトに自分の経歴を登録します。参加企業各社が登録者の中から面接に呼びたい学生を選び、その要望が多かった学生約100人が日本に招待され、日本で面接を受ける仕組みです。

 参加学生のほとんどは日本語が話せます。今回は、マレーシア、フィリピン、インドネシア、ベトナム、インド、タイ、シンガポール、ミャンマー、中国の9カ国、約50大学の学生が来日しました。学生の参加費は無料となっています。

 2016年8月22日、東京・千代田区で日本企業による会社説明会が実施されました。参加企業数は26社で、説明は1社につき30分程度。タイムスケジュールに沿って、学生は面接申し込みのあった会社の説明会に参加します。説明はスライドや動画、会社パンフレットなどを用い、「フォーチュンの世界企業ランキングで第○位」「○○分野で世界シェア30%」など、インパクトのある数字が示されます。使われる言語は日本語、ときに英語です。

 説明のあとは質疑応答です。学生からは、「入社してから大学院へ行くことは可能か」「人事部の仕事内容にはどんなものがあるか」など自身の希望するキャリア形成に関するものや、社員寮などの福利厚生についての質問が挙がりました。特に多かったのは、日本語研修制度や求められるレベル(日本語能力検定など)など日本語能力に関するもの。入社時に求められる日本語レベルは会社によってさまざまですが、入社後は「日本語ができたほうが仕事の幅が広がるのでチャレンジしてほしい」というスタンスの会社が多くみられました。

日本語のホームページをスラスラ読み進める

 ある製鉄会社の会社説明会に参加したミャンマーの女子学生は、休憩時間に会社の日本語のホームページを熱心に見ていました。製鉄業界の知識はあまりなかったものの、この日の説明を聞いて耐震性など高機能化を進めていること、教育制度や福利厚生が整っている点にひかれたそうです。

 「明日面接があるので、ホームページに新しい情報がないか見ていたら、『挑戦。柔軟。誠実。』というフレーズがありました。『柔軟』はお客さんのニーズに対応するということ。ここがとてもいいと思いました」

 女子学生は流ちょうな日本語で会社の印象を語りました。日本語のホームページを難なく読み、自分の言葉で語る姿に、意欲と能力の高さが感じられました。

あわせて読みたい