NARF(17年8月開催)レポート【3】フィリピン大・クナナン教授インタビュー「日本企業に言葉の壁」

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NARF(17年8月開催)レポート【3】フィリピン大・クナナン教授インタビュー「日本企業に言葉の壁」
フィリピン大学のファラ・クナナン教授

 日経HRは2017年8月21~25日に「NIKKEI ASIAN RECRUITING FORUM(NARF) in 東京」を、東京・水道橋にある日本大学経済学部のキャンパスで開催しました。これは日経HRが日本経済新聞社グローバル事業室の協力を得て、日本企業で働きたいアジアの学生約100人を日本へ招待し、面接を行う就職支援プログラムです。

 プログラムは13年から開催しており、今回で5回目となります。昨年は招待した学生100人のうち54人が企業から内定を獲得しました。

 今回はインド、インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、中国の9カ国・約50大学から約90人の学生を招待。製造業、金融、サービスなどの日本を代表するグローバル企業約20社が、4日間にわたって面接を行いました。

 ここではフォーラムの様子をレポートします。第3回は学生と共に来日したフィリピン大学のファラ・クナナン(FARAH C.CUNANAN)教授に、学生の日本企業への志望度などについて聞きました。外国人学生を採用したいと考えている日本企業にとっては参考になるはずです。

※第1回のレポートはこちら
※第2回のレポートはこちら

※NARFについて詳しくはこちら
企業向け http://workjapan.nikkeihr.co.jp/html/asianfair/
学生向け http://workjapan.nikkeihr.co.jp/jp/

ビジネス日本語のニーズ高まる

――フィリピン大学の学生にとって日本企業の人気度(志望度)はいかがですか?

 一番人気があるのは欧米系の企業で、日本企業は2、3番目という印象です。理由の1つは言葉の壁。欧米の企業は英語が”社内公用語”なので、学生は入社後すぐに意思疎通ができます。一方、日本の企業で働くには日本語を学ばなければなりません。

 ただ最近は、日本企業の人気が高まっています。日本企業から大学に寄せられる求人数が増えていることもあり、日本語能力試験に向けて一生懸命に勉強する学生も多く見られるようになりました。

 また、学内では社会人向け講座の1つとして「日本語講座」を開催しています。日本で働きたいという理由から受講生が増えています。

――講座ではどのようなことを教えているのですか?

 今は一般的な日本語力を身に付けさせる内容ですが、今後は「ビジネス日本語講座」を開こうと考えています。日系企業で働く卒業生にヒアリングをしたところ、「日常的な日本語は分かるが、ビジネスの場で求められる言葉遣いやマナーがよく分からない」という声が上がりました。なかには、「ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)」やメール返信のタイミングが迷うというコメントもありました。これからプログラムを組み立てていきたいと思っています。

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