東工大が博士・ポスドク限定の就職フォーラムを開催! 企業が博士人材に求めるものとは?

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東工大が博士・ポスドク限定の就職フォーラムを開催! 企業が博士人材に求めるものとは?
企業の個別ブースで説明に耳を傾ける学生たち

 東京工業大学は2017年12月、「ドクターズキャリアフォーラム(DCF)2017」を開催しました。これは、参加対象を大学院の博士後期課程の学生とポスドク(博士号を持つ若手研究者)に限定した就職フォーラムです。

 学部生や修士の学生を対象にした就職フォーラムは一般的ですが、博士・ポスドクを対象にしたファーラムはあまり目にしません。どのようなイベントなのか、企業は“博士人材(博士後期課程の学生とポスドク)”に何を期待しているのかなどについて、同大学の副学長(教育運営担当)である水本哲弥教授に話を聞きました。

学内外から100人以上の博士人材が参加

 ――DCFはどのような就職イベントですか?

 2009年から毎年開催しており、今回(17年12月15日開催)で9回目です。博士人材を求める企業を学内にお呼びして、個別ブースを設けて企業説明をしていただくほか、学生が自らの研究内容を企業担当者にアピールするポスターセッション「フュージョンプロジェクト」などを行っています。毎年30数社の企業と100人を超える博士人材の参加があり、日本最大級の博士人材と企業のマッチングイベントだと自負しています。

 ――イベントを始めたきっかけは?

 2008年に文部科学省の支援事業の一環として「プロダクティブリーダー養成機構(PLIP)」を学内に組織化しました。これは博士人材を世の中に送り出す橋渡しを目的とした組織です。活動の一つとして今回も行ったフュージョンプロジェクトを開催したところ、学内外から高い評価を得られたことから、次の年度以降も企業の方をお呼びして継続していこうというのがDCFの始まりです。

口コミなどにより参加希望の企業が増加の印象

 ――DCFに参加できるのは東工大生だけですか?

 当初は東工大生限定だったのですが、他大学とも連携を深めたいと考え、今はキャリア育成に関する提携を結んでいる4大学と、独自に声をかけたいくつかの大学(※東工大が加盟している「産学協働イノベーション人材育成協議会」いうコンソーシアムへの加盟大学等)の博士人材が参加しています。

 とはいっても東工大生の参加が多く、今回は東工大生が100人くらいで、他大学からは30人くらい参加しました。参加する学生は情報を得ようというマインドがあるので、積極的にいろいろな企業に話を聞きに行く姿が会場で見られます。

 ――参加する企業の反応はどうですか?

 博士人材を採用したいという明確な目的があるので、企業の方も積極的ですね。口コミなどによって参加希望の企業が増えてきた印象があります。ただし、会場のスペースの関係で30社強しか受け入れられず、一部はお断りしていたようです。

 毎年継続的に参加してくれる企業も多いです。そのことは企業が優秀な人材を獲得できて、フォーラムを評価してくれている証しと考えています。

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