学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方【13】「中堅・中小企業には魅力がいっぱい」

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学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方【13】「中堅・中小企業には魅力がいっぱい」

 学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方の第13回。今回はこれから就職活動を意識したり、始めたりする人のために、中堅・中小企業の魅力を探ってみます。
(文/中小企業交流クラブ幹事・作家 三浦紀夫 ※プロフィルはページ下部)

仕事の成果を実感できる

 これから就活を意識したり、始めようとしたりするみなさんは、どんな企業に就職したいと考えていますか。「安定した大企業に入社したい」と考えている人が、多いのではないでしょうか。安定性、知名度、福利厚生、給与水準などの面で見ると、一般的には中堅・中小企業よりも大企業のほうが優れているでしょう。

 でも、中堅・中小企業には、成熟した大企業にはない魅力がたくさんあるのです。例えば、仕事の成果が肌で実感できるところです。

 私は大学を卒業後、従業員が十数人の小さな編集制作会社に入社しました。すると社員たちが、「仕事が厳しい」「給料が安い」など愚痴をこぼしながら仕事をしていました。

 私はこれに抵抗感を覚えました。小さな会社にいて愚痴をこぼしていても何も改善されません。そう考えて、先頭に立って雑誌社などに出向き、仕事を受注してきてどんどんこなしました。仕事があふれてしまうと、同僚や上司にも手伝ってもらい馬車馬のように仕事をしました。

幹部や経営者への道も開ける

 そんな仕事を繰り返しているうちに部下が付き、給与も上がり、役員になるとそれまでは支給できなかったボーナスを支給できるようになりました。小さな会社では一人の力で組織全体を変えることも可能です。

 このように、仕事の成果を実感できる点は、中堅・中小企業で仕事をする面白さだと思います。大企業では組織が出来上がっていますから、私が取り組んだような出しゃばったまねは許されないでしょう。

 中堅・中小企業では仕事で成果を上げていくと、会社の幹部や役員のような経営者への道も開けてきます。大企業の幹部や経営者になるよりも、かなり高い確率でなれるでしょう。中堅・中小企業の幹部社員は部下を育成し、様々な問題を解決しながら目標に向かって進んでいきます。

 幹部や経営者になるばかりが人生ではありませんが、こうやって組織を成長させていくことは大きなやりがいや喜びになります。就職先を探すうえで、大企業ばかりでなく、魅力あふれる中堅・中小企業も候補に選んでほしいものだと思います。

経営に不安の少ない優良企業を見つけよう

 とはいえ「中堅・中小企業に入社したら、3年もたたないうちに倒産してしまった……」というのではたまりません。みなさんには、経営に不安の少ない優良な中堅・中小企業を選んでほしいものです。そんな企業に入社できれば、大企業とは違った魅力を満喫できるのではないでしょうか。

 この連載は、優良中堅・中小企業を探すための方法をお伝えすることを目的にしています。ぜひ、これまでの12回(バックナンバー)にも目を通してください。これからも「優良中堅・中小企業」の探し方を探っていきます。


【お知らせ】
12月1日発行の『日本の優良企業パーフェクトブック 2018年度版』(日経HR発行)において、三浦さんが優良中堅・中小企業と出合うためのチェックポイントを解説しています。ぜひご覧ください!
『日本の優良企業パーフェクトブック 2018年度版』


[プロフィル]
三浦紀夫(みうら・のりお)
1952年2月、青森市生まれ。作家。明治大学政経学部卒。学生時代から編集制作会社の株式会社コアで仕事をし、卒業後同社に入社。1990年、同社代表取締役に就任。2002年、倒産。2003年、『倒産社長の告白』(草思社)を発表して著作活動を開始。他の著書に『倒産社長、復活列伝』(草思社)、『こうなったら会社はたたみなさい』(東洋経済新報社)等。2012年1月、『就活が変わる!優良中堅企業の見つけ方』(PHP研究所)を発表。新聞、雑誌の連載や講演でも活躍中。中小企業交流クラブ幹事。

【バックナンバー】

【1】はじめに……
【2】業界をよく知っている人に話を聞こう!
【3】中堅・中小企業の“安定性”を見定めるには
【4】就職情報サイトで志望企業を絞るには
【5】説明会では社長との相性を探ろう
【6】企業の成長性を見定めよう!
【7】応募した企業の社長が高齢だったら……
【8】第三者から表彰される企業を見つけよう
【9】志望企業は情報公開に積極的か
【10】中堅・中小の採用は、これからが本番
【11】中堅・中小企業が求める学生とは?
【12】内定が得られないまま年を越しそうなあなたへ

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