学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方【16】「ダメな経営者を見分ける方法」

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学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方【16】「ダメな経営者を見分ける方法」

 学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方の第16回。これまでも「中堅・中小企業は経営者で決まる」と述べてきました。今回は、ダメな経営者を見分ける方法についてご紹介しましょう。
(文/中小企業交流クラブ幹事・作家 三浦紀夫 ※プロフィルはページ下部)

何を考えて経営している人か

 オーナー経営の中堅・中小企業の場合は、経営者の考えや人となりが企業の将来を左右します。ですから、経営者個人の能力が高ければ、企業が成長する可能性も高いということになるでしょう。とはいえ、企業の経営者の能力を見定めるというのは、極めて難しい問題です。

 ただし、ダメな経営者を見定めるのは、そんなに難しくはありません。経営者が何を考えて企業を経営しているかを見ればいいからです。

 しっかりした経営者は、きちんと企業の目標を見据えて、その目標を達成する方法を考え実行しています。つまり、企業のことばかりを考えています。

 これに対して、ダメな経営者は企業のことよりも自分のことばかりを考えています。

高級外車を乗り回す経営者は少なくない

 例えば、高級外車を乗り回している中堅・中小企業の経営者がいます。そんな経営者の割合は、低くはありません。私の知り合いにも何人かいます。

 この人たちは、何を考えているのでしょうか。そういうと、「どんな車に乗ろうと勝手じゃないか」という反論が聞こえてきそうです。

 しかし、社有車なら会社のお金で購入するわけですから、会社のお金を高級外車に使っていることになります。実用性だけで考えたら、普通の国産車でいいではありませんか。

 企業経営は、長丁場の仕事です。経営をしている間には、業績がいいときも悪いときもあるはずです。

 なのに、少しばかり業績がいいからといって、高級外車を乗り回すようでは先が思いやられます。できるなら、志望企業の経営者がどんな車に乗っているかを知りたいところです。

面接の場で見抜ける簡単な方法

 どんな車に乗っているかがわからなくても、自分のことばかりを考えている経営者を見抜く方法はないでしょうか。

 一つ、思い浮かびました。最終面接の場などに社長さんなど経営者が登場したら、腕時計を見てください。手首に、どんな時計をはめているでしょうか。

 実用的な時計であれば、かまいません。ところが、宝石を散りばめたような「宝飾時計」を身に着けている経営者がいます。これは、高級外車に乗っているのと同じような経営者です。

 ぜひ、目を凝らして経営者の腕時計を見てください。


[プロフィル]
三浦紀夫(みうら・のりお)
1952年2月、青森市生まれ。作家。明治大学政経学部卒。学生時代から編集制作会社の株式会社コアで仕事をし、卒業後同社に入社。1990年、同社代表取締役に就任。2002年、倒産。2003年、『倒産社長の告白』(草思社)を発表して著作活動を開始。他の著書に『倒産社長、復活列伝』(草思社)、『こうなったら会社はたたみなさい』(東洋経済新報社)等。2012年1月、『就活が変わる!優良中堅企業の見つけ方』(PHP研究所)を発表。新聞、雑誌の連載や講演でも活躍中。中小企業交流クラブ幹事。

【バックナンバー】

【1】はじめに……
【2】業界をよく知っている人に話を聞こう!
【3】中堅・中小企業の“安定性”を見定めるには
【4】就職情報サイトで志望企業を絞るには
【5】説明会では社長との相性を探ろう
【6】企業の成長性を見定めよう!
【7】応募した企業の社長が高齢だったら……
【8】第三者から表彰される企業を見つけよう
【9】志望企業は情報公開に積極的か
【10】中堅・中小の採用は、これからが本番
【11】中堅・中小企業が求める学生とは?
【12】内定が得られないまま年を越しそうなあなたへ
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【14】スタッフや職場に好感が持てる会社を選べ
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