学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方【17】「経営革新計画を承認された企業に目をつけよう」

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学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方【17】「経営革新計画を承認された企業に目をつけよう」

 学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方の第17回。今回は、経営革新計画を策定して都道府県から承認を受けた企業についてご紹介しましょう。
(文/中小企業交流クラブ幹事・作家 三浦紀夫 ※プロフィルはページ下部)

就職情報サイト以外の情報源からも優良企業を探したい

 みなさんは、優良中堅・中小企業をどのような方法で探していますか。就職情報サイトを使って探す人が多いのではないでしょうか。

 でも就職情報サイトに掲載されている情報は、学生を採用しようと考える企業が自ら提供している情報です。優良企業であるかどうかを判別するには、就職情報サイト以外の客観情報も得たいところです。

 客観情報の一つとして、「経営革新計画」というビジネスプランを策定して、都道府県から承認を受けている企業の情報があります。

 経営革新計画というのは中小企業庁が推進している事業で、新商品の開発や新たなサービス展開などの取り組みと、数値目標を含んだ3年から5年のプランのことです。この計画を作成し、中小企業等経営強化法に基づいて都道府県などに申請して承認を受けると、低利の融資や税制の特例といった支援が受けられることになっています。

都道府県のホームページで公開されている

 中堅・中小企業が新事業を始めようという場合、社長の思い付きや動物的な勘で始めてしまうというケースが多いものです。マーケティングの裏付けもなく始めてしまい、後で後悔するという失敗パターンに陥ることもあります。

 その点で、経営革新計画の承認を受けている企業は、しっかりと計画を策定しているのですから、優良企業である可能性が高いといえるでしょう。

 では、経営革新計画の承認を受けた企業を知るには、どうすればいいのでしょうか。すべて都道府県のホームページで公開されています。例えば東京都の場合、産業労働局のホームページで承認企業を月別に紹介しているほか、承認企業の中から表彰をしたり事例を紹介したりもしています。

表彰企業と合わせて調べてみよう

 試しに検索をしてみると、どこの都道府県でも、「経営革新計画承認」「○○県」という2つの検索ワードを入れると承認企業の一覧を見ることができます。

 第8回でご紹介した「表彰企業」や今回ご紹介した「経営革新計画を承認された企業」のように、第三者の目で評価を受けた企業を調べるのは、優良中堅・中小企業を探すうえで有力な方法だと思います。

 就職情報サイトにばかり頼りたくなる気持ちもわからないではありませんが、優良企業を探すためには第三者の評価が重要だという点もお忘れなく。


[プロフィル]
三浦紀夫(みうら・のりお)
1952年2月、青森市生まれ。作家。明治大学政経学部卒。学生時代から編集制作会社の株式会社コアで仕事をし、卒業後同社に入社。1990年、同社代表取締役に就任。2002年、倒産。2003年、『倒産社長の告白』(草思社)を発表して著作活動を開始。他の著書に『倒産社長、復活列伝』(草思社)、『こうなったら会社はたたみなさい』(東洋経済新報社)等。2012年1月、『就活が変わる!優良中堅企業の見つけ方』(PHP研究所)を発表。新聞、雑誌の連載や講演でも活躍中。中小企業交流クラブ幹事。

【バックナンバー】

【1】はじめに……
【2】業界をよく知っている人に話を聞こう!
【3】中堅・中小企業の“安定性”を見定めるには
【4】就職情報サイトで志望企業を絞るには
【5】説明会では社長との相性を探ろう
【6】企業の成長性を見定めよう!
【7】応募した企業の社長が高齢だったら……
【8】第三者から表彰される企業を見つけよう
【9】志望企業は情報公開に積極的か
【10】中堅・中小の採用は、これからが本番
【11】中堅・中小企業が求める学生とは?
【12】内定が得られないまま年を越しそうなあなたへ
【13】中堅・中小企業には魅力がいっぱい
【14】スタッフや職場に好感が持てる会社を選べ
【15】入社3年後の離職率をどう考えるべきか
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