学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方【2】「業界をよく知っている人に話を聞こう!」

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学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方【2】「業界をよく知っている人に話を聞こう!」

 魅力ある優良中堅・中小企業の探し方の第2回。中堅・中小企業を知るために、今回はよく知っている人に話を聞くという方法について説明します。
(文/中小企業交流クラブ幹事・作家 三浦紀夫 ※プロフィルはページ下部)

業界を絞って、そこで働く“人”に聞け

 志望する業界を絞り込み、Webサイトや刊行物で中堅・中小企業を見つけたとしても、それらの企業が優良であるかどうかまでは、簡単には見定めがつきません。優良企業を知るには、中堅・中小企業をよく知っている“人”に話を聞く方法が効果的です。人に聞くことで、学生はあまり知らないような隠れた優良企業をピックアップすることもできるでしょう。

 日本には約175万社の法人企業があります(2014年、総務省統計局)。そのうち99%以上は中堅・中小企業ですが、すべての企業について詳しく知っている人はいません。

 では、業界を絞ったらどうでしょうか。私の周りには、建設関連の仕事をしている経営者や広告代理店の社長がいます。彼らに、同じ業界の会社や業界に関連する会社について聞いてみると、驚くほど詳しく知っています。何十年も同じ業界で仕事をしてきた人たちは、自社のことだけでなく同業の企業情報も把握しているのです。

 そのようなことから、志望業界を絞ったら、その業界内で働いている社会人に優良な中堅・中小企業を聞いてみてください。

学校の先輩や親せきなどを頼ってみる

 業界内で働いている人は、どうやって見つけたらいいでしょうか。

 大学のサークルやゼミの先輩の中から探す方法もあれば、キャリアセンターにOB・OGの紹介をお願いする方法もあるでしょう。出身高校の同窓会に紹介してもらうという方法もあります。また親や親戚などに頼んで、彼らの知り合いを紹介してもらってもいいでしょう。あらゆるネットワークを活用してみてください。

 このような活動は、机上の勉強とは異なります。でも実際に社会に出れば、このような仕事の連続ですから、実社会での仕事の訓練にもなるはずです。

商工団体の経営指導員に聞くという手も

 地域を絞って中堅・中小企業を探している人には、商工団体の経営指導員を訪ねることをお勧めします。

 日本商工会議所、全国商工会連合会、全国中小企業団体中央会は、「商工3団体」と呼ばれる中小企業の団体。商工会議所は主として都市部にあり、商工会は主として町村に、中小企業団体中央会は業界団体をたばねた組織で、各都道府県に中央会が組織されています。

 これらの団体には、それぞれの地域で経営者の相談を受けている経営指導員と呼ばれる人がいます。彼らは日ごろから地元企業と接していますから、地元企業のことをよく知っています。経営指導員にアポイントを取って訪ねれば、地域の優良中堅・中小企業の情報が得られるでしょう。


【プロフィル】
三浦紀夫(みうら・のりお)
1952年2月、青森市生まれ。作家。明治大学政経学部卒。学生時代から編集制作会社の株式会社コアで仕事をし、卒業後同社に入社。1990年、同社代表取締役に就任。2002年、倒産。2003年、『倒産社長の告白』(草思社)を発表して著作活動を開始。他の著書に『倒産社長、復活列伝』(草思社)、『こうなったら会社はたたみなさい』(東洋経済新報社)等。2012年1月、『就活が変わる!優良中堅企業の見つけ方』(PHP研究所)を発表。新聞、雑誌の連載や講演でも活躍中。中小企業交流クラブ幹事。


【バックナンバー】
学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方【1】
https://labo.nikkeihr.co.jp/contents/news/yuryotyuken_mi/

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