学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方【23】「年齢のハンディを感じたら中堅・中小企業を狙え」

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学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方【23】「年齢のハンディを感じたら中堅・中小企業を狙え」

 学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方の第23回。今回は、年齢のハンディを感じている人にアドバイスをしましょう。
(文/中小企業交流クラブ幹事・作家 三浦紀夫 ※プロフィルはページ下部)

年齢制限にひっかかるのに大企業に入りたいという学生

 ある大学の4年生だという男子学生が、私の事務所に相談に来たことがあります。

 「私、実は30歳なんです。就活を始めたら、大企業には年齢制限があることがわかりました。大企業に応募もできないのが悔しくて……」

 確かに多くの大企業には、例えば3年以上浪人や留年していたらダメというような年齢制限があります。彼の話を聞き、私はこう話しました。

 「大企業の中には、何万件ものエントリーがある企業もあります。そんな企業にしてみれば年齢に制限でもかけて絞らないと、選考が進められないという事情があるでしょう。一方で君は30歳。周囲の人たちと同じようなキャリアを歩もうとするのではなく、自分なりのキャリアを考えてみたらどうですか」

中堅・中小企業ならハンディがあっても克服できる

 彼に限らず、年齢のハンディを抱えている人は、少なくありません。浪人や留年をした人、留学をしたり大学院に進んだりして、何年か卒業が遅れてしまった人。ほとんどの大企業は、このような人たちを門前払いしています。

 年齢のハンディを抱えている人は、紹介した30歳の学生のように大企業にこだわるのではなく、中堅・中小企業に目を向けるべきではないでしょうか。中堅・中小企業の中にも、年齢制限を設けている企業はあります。でも、大企業に比べるとその制限の壁は厚くはありません。大企業ほどは気にしないといってもいいでしょう。そんな形式的なことよりも、仕事ができる人かどうかを見定めようとします。

 ですから、ハンディを抱えている人こそ優良中堅・中小企業を目指すべきだと思います。年齢制限を設けている企業でも、エントリーするとあっさり次の段階に進めるかもしれません。

経営者や幹部社員にも年齢のハンディを抱えていた人が多い

 知人の経営者たちの中にも、年齢のハンディを抱えた人がたくさんいます。関西のD大学の法学部を中退し、W大学の文学部に入り直した社長さんは、卒業後、中堅の広告代理店に入社し、現在は社長を務めています。おそらく、大手の広告代理店には年齢制限があって入社できなかったのでしょう。

 中堅・中小企業には、この社長さんのようなタイプの経営者や幹部社員がたくさんいます。そんな経営者や幹部が率いる企業は、回り道をしたり遅れたりした人でも、むしろそのハンディを力に変えてくれるのではないかと期待してくれるかもしれません。ぜひ、門をたたいてみてください。


[プロフィル]
三浦紀夫(みうら・のりお)
1952年2月、青森市生まれ。作家。明治大学政経学部卒。学生時代から編集制作会社の株式会社コアで仕事をし、卒業後同社に入社。1990年、同社代表取締役に就任。2002年、倒産。2003年、『倒産社長の告白』(草思社)を発表して著作活動を開始。他の著書に『倒産社長、復活列伝』(草思社)、『こうなったら会社はたたみなさい』(東洋経済新報社)等。2012年1月、『就活が変わる!優良中堅企業の見つけ方』(PHP研究所)を発表。新聞、雑誌の連載や講演でも活躍中。中小企業交流クラブ幹事。

【バックナンバー】

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【2】業界をよく知っている人に話を聞こう!
【3】中堅・中小企業の“安定性”を見定めるには
【4】就職情報サイトで志望企業を絞るには
【5】説明会では社長との相性を探ろう
【6】企業の成長性を見定めよう!
【7】応募した企業の社長が高齢だったら……
【8】第三者から表彰される企業を見つけよう
【9】志望企業は情報公開に積極的か
【10】中堅・中小の採用は、これからが本番
【11】中堅・中小企業が求める学生とは?
【12】内定が得られないまま年を越しそうなあなたへ
【13】中堅・中小企業には魅力がいっぱい
【14】スタッフや職場に好感が持てる会社を選べ
【15】入社3年後の離職率をどう考えるべきか

【16】ダメな経営者を見分ける方法
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【18】どんな経営ビジョンを描いているか
【19】B to B企業がねらい目だ
【20】灯台下暗し。キャリアセンターを使おう
【21】「業績がいい企業=優良企業」とは言い切れない
【22】中小企業に絞った就職情報サイトを活用しよう

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