学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方【29】「現場にいくと優良企業かどうかがわかる」

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学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方【29】「現場にいくと優良企業かどうかがわかる」

 学生が知らない「優良中堅・中小企業」の探し方の第29回。今回は、面談などで企業に出向いた時に優良企業かどうかを判断する方法を伝授しましょう。
(文/中小企業交流クラブ幹事・作家 三浦紀夫 ※プロフィルはページ下部)

面談や面接で企業に足を踏み入れたら

 面談や面接というのは、どんな場だと思いますか。企業に出向いて採用担当者に自分をうまくアピールし、気に入られるようにふるまう場だと考えているのではないでしょうか。それも間違いではありません。

 でも、もう一つ重要な目的があります。面談や面接は自分を見てもらう場であると同時に、相手企業を観察する場だという点も忘れないでください。

 企業の現場には、優良であるかどうかを判断するための大きな情報が隠されています。

職場の雰囲気をよく見よう

 ある経営者に「いい職場とはどんな職場のことだと思いますか?」と質問を投げかけてみました。すると彼はこう答えました。「みんなが楽しく仕事をしている職場だね」。

 これを聞き、私は「なるほど」とうなずきました。仕事自体は必ずしも楽しいものばかりではありませんが、仕事に対してみんなが前向きに取り組んでいる職場は活気にあふれていて、確かに楽しく仕事をしているように見えます。

 これに対して、陰鬱な雰囲気の職場はいい職場とはいえません。面談や面接に行ったら、ぜひこの点を見極めてほしいと思います。

 職場をのぞくことができればどんな感じかを探りたいところですし、職場に入れなかったとしても受け付けの人の態度からでも職場の雰囲気が類推できます。

明るい職場で楽しそうに仕事をしているか

 「みんなが楽しそうに仕事をしているからといって、優良企業とはいえないのではないか」という疑問を持たれるかもしれません。

 しかし、そうではありません。私が経営をしていた企業でも、業績がいいときには社員たちは活気づき元気に仕事をしていました。職場も明るくなりました。逆に業績が落ち込むと、みんな元気が失せて職場の雰囲気は暗くなりました。

 不思議なことに、いちいち業績を調べなくても職場の雰囲気を見るだけで正確に優良企業か不良企業かがわかるのです。


[プロフィル]
三浦紀夫(みうら・のりお)
1952年2月、青森市生まれ。作家。明治大学政経学部卒。学生時代から編集制作会社の株式会社コアで仕事をし、卒業後同社に入社。1990年、同社代表取締役に就任。2002年、倒産。2003年、『倒産社長の告白』(草思社)を発表して著作活動を開始。他の著書に『倒産社長、復活列伝』(草思社)、『こうなったら会社はたたみなさい』(東洋経済新報社)等。2012年1月、『就活が変わる!優良中堅企業の見つけ方』(PHP研究所)を発表。新聞、雑誌の連載や講演でも活躍中。中小企業交流クラブ幹事。

【バックナンバー】

【1】はじめに……
【2】業界をよく知っている人に話を聞こう!
【3】中堅・中小企業の“安定性”を見定めるには
【4】就職情報サイトで志望企業を絞るには
【5】説明会では社長との相性を探ろう
【6】企業の成長性を見定めよう!
【7】応募した企業の社長が高齢だったら……
【8】第三者から表彰される企業を見つけよう
【9】志望企業は情報公開に積極的か
【10】中堅・中小の採用は、これからが本番
【11】中堅・中小企業が求める学生とは?
【12】内定が得られないまま年を越しそうなあなたへ
【13】中堅・中小企業には魅力がいっぱい
【14】スタッフや職場に好感が持てる会社を選べ
【15】入社3年後の離職率をどう考えるべきか

【16】ダメな経営者を見分ける方法
【17】経営革新計画を承認された企業に目をつけよう
【18】どんな経営ビジョンを描いているか
【19】B to B企業がねらい目だ
【20】灯台下暗し。キャリアセンターを使おう
【21】「業績がいい企業=優良企業」とは言い切れない
【22】中小企業に絞った就職情報サイトを活用しよう
【23】年齢のハンディを感じたら中堅・中小企業を狙え
【24】若手を育てる企業は社員の定着率が高い
【25】知名度や規模に惑わされず幅広く企業を選ぼう
【26】経営感覚が身に付き、起業の勉強にもなる
【27】中堅・中小企業で伸びる人はどんな人か
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